悲劇もしくは喜劇

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  • サイズ B6判/ページ数 393p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408535326
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

一人息子を育てながら九年間の受験勉強を経て弁護士になった村地佐和子はミスばかり犯し、前途に悲観的になっていた。そんな折りに起きた殺人事件で佐和子は容疑者の弁護を引き受けるが、彼女の前には幾多の難問が立ちはだかる―。人身売買を背景にして起きた殺人事件!裁判はどこまで真相に迫れるのか?「真実はこの世の中で一番面白い冗談だ。」バーナード・ショーの言葉に触発されて深谷忠記が挑んだ!新機軸の書き下ろし法廷推理。

著者等紹介

深谷忠記[フカヤタダキ]
1982年『ハーメルンの笛を聴け』で江戸川乱歩賞候補。85年『殺人ウイルスを追え』でサントリーミステリー大賞佳作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tetsu

6
★3 悲劇もしくは喜劇というタイトルに納得の内容だが、推理小説とはいえ、殺人事件の公判中に次々犯人候補が現れるのがちょっと。警察がきちっと捜査していればこういう話は成立しないので、ややリアリティにかける印象。2013/10/29

asa.com

4
タイからタイ料理の店に勤めるつもりで来日したリャンは、売春組織に売られていた。リャンに惚れた大学生の文彦はリャンを助け出そうと画策。 だが文彦はリャンを捕えていた女性を殺害した罪で殺人事件で起訴されることに! 一体誰が女性を殺害したのか。 母子家庭で働きながら勉強し弁護士になった佐和子は、友人に文彦の弁護を依頼される。 決め手がないまま裁判となるが、佐和子の思いもよらない方向へ展開していく裁判。 二転三転し、最後の裁きは? 悲劇は悲劇ですが、喜劇というよりどたばた劇ですな(笑)。2014/09/30

たま@

2
意外と微妙な感じに書かれてる方がおおいですが、私は面白かったです。人身売買組織にだまされたリャン。そのリャンにほれた文彦の純粋な心から事件が始まる。正直、ラストはちょっと気に入らなかったですが、全体的にとても集中してよめました。バカな男達が多いから、リャンみたいな素直な子達が不幸になる。同じ日本人として恥ずかしいと思う。2012/11/16

ふう

2
大して面白くなかったが、確かにこのタイトル、そして「真実はこの世の中で一番面白い冗談」を表してはいる内容だった。その点では納得できた。登場人物がみんな考えが甘いし自分勝手に思えた。だから「悲劇」なんだけど「喜劇」みたいな感じになってしまうのかも。もう一度読み返すことはないだろうけど、作者の表現したいことはよーく伝わった気がする。2008/08/17

yumimiy

1
悲劇と喜劇は紙一重というお話。僕は、世間知らずで純粋な大学生、文彦です。ある日、僕はスーパーで可愛いタイ人の女の子リャンに一目惚れしたのだが、リャンは貧しい家族を養うため不法に来日した娼婦だった。そこで僕は、聖なる娼婦を救うキリストになろうと閃く。そんな中、事件が起きた。リャンを拘束していた元締めのメイが撲殺された。マスコミは僕の事を「幼稚な大学生、タイ人娼婦に恋狂い、恋路の邪魔とボスを殴り殺す!」でも、僕は純粋だからリャンを守りたいのです。結論、「真実はこの世の中で一番面白い冗談だ」めでたい文彦でした。2019/02/24

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