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橋ものがたり (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 361p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408535050
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

微かな悲哀が、胸を染める。江戸の橋を舞台に、市井の人々の情を描く珠玉の連作短篇集。遠藤展子氏の書き下ろし「父と娘の『橋ものがたり』」特別エッセイ収録。

著者等紹介

藤沢周平[フジサワシュウヘイ]
昭和2(1927)年、山形県鶴岡市に生まれる。山形師範学校卒。46年「溟い海」でオール読物新人賞を受賞し、本格的に作家活動に入る。48年「暗殺の年輪」で第69回直木賞、61年『白き瓶』で吉川英治文学賞を受賞する。平成9(1997)年1月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

121
藤沢周平ここにあり!って感じでした。橋をキーワードの短編10作品。巻末の娘さんによるエッセイも良かった。いつの世も川はただ流れて、そこには向こうとこちらを繋ぐ橋がある。渡るか、見送るか・・思いはそれぞれだ。情感たっぷりでどれも甲乙つけがたく、ドラマとなって絵が浮かぶ。新作はもう読めないのだなぁと思うと寂しいが、何度でも読み返すことの出来る藤沢周平の世界が有るのは嬉しいと思う。2017/10/27

ゆのん

61
【海坂藩城下町 第5回読書の集い「冬」】『橋』をテーマにした連作短編集。橋を渡り出逢う事もあれば別れもある。人と人を繋ぐだけではなく過去や未来も繋がっている。橋がなければ川に阻まれ出逢えなかった事を思うと不思議な縁を感じる。どの短編も素晴らしく、ホッコリしたり切なくなったり。静かに一つの物語が終わる様はまるで映画のラストを観ているよう。12020/01/01

49
橋にまつわる短編集。橋で出会う、別れる、再会する、ほっこりするような切なくなるような後からじんわりくる話ばかりでした。とはいえ、短編はやっぱり短い。気持ちを入れきれないまま終わってしまうのはちょっとさみしいなぁ。長編でじっくり読みたい派としては、少し物足りなかったかな。2015/08/24

trazom

19
「橋」を出会いの場とする十の物語からなっている短編集である。川によって隔てられたものが、橋によってつながるというその機微が、作品の中に秘められている。すべてで、男女の心の機微が描かれているが、心の寂しさを象徴するのに、橋や、橋から見る夕日の情景などが、巧みに利用されている。ただ、切なさの余韻は、それが唯一無二の時に深く胸に沁みるのであって、いくつもの物語を次々と読み進んでゆくと、少し薄れるものかもしれない。尤も、手を変え品を変えて、様々な形でこの余韻を提示する藤沢周平さんの技には、感服はするのだが…。2017/10/02

Lara

15
久々の藤沢周平氏の市井もの短編10話。いやはや、なんだか胸キュン、切ない、いとおしい、もの悲しい等、そんな感情がわき上がる。おさとさんと新蔵さん、おすみさんも、お幸せに!2019/05/07

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