骨董屋征次郎京暦

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408534527
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

幕末から明治へ。世も人も移りゆく京の町を舞台に、変わらぬ魅力を持つ骨董品をめぐる、様々な人間模様。昼は骨董屋の主。しかして、その正体は…!?好評シリーズ、傑作骨董時代小説。

著者等紹介

火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業。出版社勤務を経て、’88年『花月秘拳行』でデビュー。以後、意欲作を次々と発表し、歴史・時代小説界の旗手として活躍。卓抜な着想と、緻密な構成力に定評がある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

23
京の夢見坂にある骨董屋「遊壷堂」のあるじ征次郎は、元は加賀金沢藩前田家に仕えた侍の息子。父を襲った奇禍によりすっぱりと侍を捨て、幼い頃より親しんだ骨董を扱う商売を営む。ところが「夢見」「遊」という字が悪いのか、はたまた生来の性格故か、海底に沈む異国の茶碗を引き上げるため、莫大な借金を抱え込んだり、新選組隊士を斬ってお尋ね者になり、長崎に逃げる羽目になったりと、どうも三十半ばの割には落ち着きがない。「骨董屋征次郎手控」の登場人物は、本作でも元気な姿を見せてくれる。。肝心の骨董が、以前と同じ扱いではなくなる。2004/05/17

ソババッケ

4
「骨董屋征次郎手控」の続編である。時代も移り、明治3年から始まる。京の町は灯が消えたかのようにさびれてしまった。征次郎の遊壺堂が扱う昔ながらの品物は人気もなくなるが、今回は、大久保長安の金鶏、斑唐津の贋物、維新のどさくさで流出したとされる正倉院宝物、三十六歌仙絵巻などなどが登場。征次郎は骨董は魔道であるという。その道に魅せられた男に小染を巻き込むわけにはいかないと。これは征次郎のかっこよさでもあり、優柔不断さでもある。でもこういう二人の関係がこの物語に華を添えていることには間違いあるまい。★3.5 2012/05/24

かんこ

3
御一新後の京都での2作目。古き良き物に愛でる人、それに絡む陰謀。小染姐さんに幸せになってほしいわー2010/11/13

pin

2
火坂さんといえば武将など戦国時代ばかりだと思っていたので新鮮でした。征次郎ステキですね。ハラハラしながら読みました。シリーズの2番目でしたが、充分面白かったです。2010/08/25

藤枝梅安

2
◆「骨董屋征次郎手控」の続編。  時は江戸から明治に移り、明治政府の政策の揺らぎが人々の生活に影を落としている。  社会の価値観が変化するとともに、骨董の値打ちも大きく変わった。  外国人が日本に伝わる骨董を買い漁る風潮が高まり、それに乗じて金儲けを企てる輩も出てくる。  政府高官が正倉院御物を持ち出し売りに出す、というような事件も取り上げられている。  かと思えば、父を殺された兄弟が仇討ちを果たす、というストーリーも盛り込まれている。2009/08/04

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