内容説明
富士山麓・樹海の洞窟で、奇妙な自給自足生活を送る元自殺志願者たち。洞窟の奥底で稀少金属の鉱脈を発見したとき、疑心暗鬼の策謀が始まった…崖っぷちニッポンに警鐘を鳴らす異才の書き下ろし長編世直し小説。
著者等紹介
原宏一[ハラコウイチ]
1954年、長野県生まれ、茨城県で育つ。早稲田大学卒業後、コピーライター。1997年『かつどん協議会』でデビュー
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感想・レビュー
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あや
19
小さいときを思い出した。大冒険したつもりなのに意外と近かったり、誰にも知られてない自分たちだけの世界だと思ってた基地、だけど大人は見てみぬふりしてくれてたり。 閉鎖された(と思いこんでいる)世界にいるとそこだけのルールができておもしろいけどちょっと怖いな。2018/02/17
まめちゃん
3
中盤までの登場人物の青木が原にくるときまでの描写や、穴での生活ぶりは楽しめた。 だけど、新国家建設の辺りから、余りにも荒唐無稽で現実感がなくなり、興ざめの感じがしてきました。 エンディングもしっくり行かず、消化不良気味。 穴での生活から現実に戻っていく過程をつづるような内容のほうが、興味深い読み物になったように感じます。2013/04/06
zazo嶋
3
ストーリーの設定は面白いんだけどその後の展開がビミョーなんだね...きっと。2009/05/24
ととむ
2
自殺志願者が、樹海の洞窟に集う…まあこのストーリー展開しかないっちゃないんだが。薄いかな。そこいくとジムクレイスの40日は、やはり宗教に裏打ちされた民族だよなあ。設定にてるけど。2012/04/16
かんこ
2
なんだか切ないお話しだったなー。みんな自分勝手で、でも優しくなれたり誰かのためにがんばれたり、前を向いていたいと思った、かも。2010/11/14