内容説明
江戸庶民の商売や衣食住、人情と常識、物見遊山など、あらゆる対象を格付けした見立番付の世界を紹介する、仰天の面白ランキング事情。
目次
第1章 江戸の商売と衣食住(料理茶屋;うなぎ屋;おかず;米の産地;酒;世帯道具;職人;名刀;儲かる商売;地震と火事;震災景気;開国で得をする人;開国後の物価)
第2章 江戸の人情と常識(娘;江戸のOL;女房;色と欲;うそ;いらないもの;みにくいもの;大きなもの小さなもの;雲泥の差があるもの;対になる地名;重言;拳;酒合戦)
第3章 江戸の物見遊山(山;橋;名所旧跡;不思議;天変地異;温泉;神社仏閣;祭;物産;贅沢;花;江戸自慢)
著者等紹介
石川英輔[イシカワエイスケ]
1933年京都生まれ。国際基督教大学および東京都立大学理学部中退。ミカ製版株式会社取締役、武蔵野美術大学講師。作家として、現代人が江戸時代へタイムスリップするSF小説『大江戸神仙伝』『大江戸仙境録』などを手がける一方、『大江戸えねるぎー事情』『大江戸テクノロジー事情』などユニークな視点から江戸庶民の生活を考察した歴史読み物でも知られる
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感想・レビュー
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mimm
6
相撲番付に似せて発行された、江戸時代の見立番付。グルメから生活、天災から自然まで番付にしてしまうユーモラスな感性から、当時の心の豊かさ、実際の生活の文化面が知られて面白い一冊でした。ただ著者様がしつこいくらい外国(西洋)至上主義の方を攻撃する文章を書いてらして、そんなに私たちの学んだ江戸の歴史はひどかったかなぁ、何かあったのかなぁと首を傾げてしまうところも。別の方の江戸の紹介本を読んでいて、良い面しか意識になかったので、余計そう思えたのかも。その文章がなければもっと楽しめたのに。残念。2012/07/14