内容説明
幕末騒乱の京の町を奔る闇の骨董鑑定人。若くして目利きと評判の男が世俗を騒がす真贋事件を解決する傑作骨董時代小説。
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業。出版社勤務を経て、’88年『花月秘拳行』でデビュー。以後、意欲作を次々と発表し、歴史・時代小説界の旗手として活躍。卓抜した着想と緻密な構成力に定評がある
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感想・レビュー
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珂音
8
幕末、京都で骨董屋を営む征次郎の下に曰くありげな品が持ち込まれ。骨董を通して幕末を観るのも面白いです。征さんは渋めのいい男と見た。2010/07/26
かんこ
1
骨董と京都って繋がりはいいねー幕末と隠密なんて出てきたらなおいいっ!!ってことでこのお話しも良いのである。2010/11/07
ちゃみ
1
骨董を通して征次郎の人間模様を描いた作品。骨董が人の心を惑わす。なんとなくわかる気がした。2010/03/15
mano
1
征次郎の容姿については何も言及されていないのに、周りの女性たちの反応で分かる。きっとすごく格好良いんだろうなあ。2009/04/18
進藤
0
ふつーかなあとおもいつつ読み進めていくとこれがなかなか面白い。骨董についても知れるし、お約束の女の人達との絡みもけっこーすきだ。男の胸には翡翠峡がある。骨董か人か。最後にはどちらを選ぶのだろうとおもってみれば、続編にちょいと手を伸ばそうと思う。2012/08/11