いつの日か還る

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  • サイズ B6判/ページ数 583p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408533827
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

力さんと呼ばれ、恋女房と結ばれながら討幕派との全ての戦いに奮戦した男。その波瀾の人生を描く長篇剣豪小説!新選組伍長島田魁伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりこ

5
丁寧に新撰組が描かれていて面白かった。島田魁を通してみる新撰組は、近藤は度量の狭い嫌なヤツで永倉はいい人。土方は筋の通らぬ人選をした人。島田は実直で、ならず者が多く、血なま臭い新撰組とは相反する人物だった。倒幕に向けての何度も沢山の犠牲を出した長州の巻き返しの凄さに、佐幕派の最後はなすすべくもなく、呆気ない感じ。2013/12/16

しん

3
気がとても優しく裏表がない性格。妬み恨み辛みなどとは縁遠く、新選組に最も似合わない島田魁。しかし彼は律儀に隊内で頑張り出世する。 大政奉還を境に追う立場から追われる立場へ真逆に変わる。何とか生き抜きご一新後、名古屋でおさとと再会して家族と本のタイトルにある「いつの日か還る」を実現した話は泣けてきた。 西本願寺に行った時はこの話を知らずに行ったので次はこの話を噛み締めながら行ってみたいです。 人と接する姿勢は環境が厳しくなっても変わらない人が本物だと思う。 彼の人柄が滲み出てくる1冊です。 2018/11/05

すい

3
新選組隊士であった島田魁を中心に据えた長編小説。島田の生い立ちに触れ、心身を剣で修業するため坪内主馬が心形刀流伊庭道場へ趣くところから、永倉との出会い、大坂が谷万太郎の道場から浪士組への加盟、そして新選組としての京での活動、永倉を中心にした近藤への苦情申し上げ、鳥羽伏見までがいきいきと描かれる。副長助勤(隊長)とは異なった職務という面白みもあり、島田という試衛館外の人物による新選組はどう見えたか興味深かった。永倉との関係性が丁寧で、島田にとって永倉は魅力的な人物だったといえるように見えた。2012/02/02

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