Joy novels
クレイジー・クレーマー

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408504117
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

大型スーパー“デイリータウン”のマネージャー袖山剛史は、クレーマー・岬圭祐、万引き常習犯・マンビーという二人の“悪魔”に悩まされていた。ある日岬が、クマ型ペットロボット“テディ・バディ”のケンタを診てほしいと現れた。治療法を教えて切り抜けたのも束の間、マンビーにデスクトップパソコンを盗まれる。そして岬が再びやって来た、「電子レンジでケンタを温めたら死んだ」と―。岬の嫌がらせはエスカレートする一方。袖山の心の支えは恋人・美乃の存在だったが…。

著者等紹介

黒田研二[クロダケンジ]
1969年1月13日三重県桑名市生まれ。信州大学経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーターをする傍ら執筆した『ウェディング・ドレス』で第16回メフィスト賞を受賞し、2000年6月に作家デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かず

5
大型スーパーのマネージャー袖山はクレーマーの岬と万引き常習犯に悩まされている。岬はペットロボットのクマを電子レンジで温めたら死んだと袖山を人殺しあつかいしはじめる。犯人はその人だと途中まで思っていたが、復讐にやっきになっているので違うのでは?と思いはじめていたら、すごいどんでん返し。このどんでん返しはは考えられない展開でビックリさせられ、面白かった。2017/06/21

zazo嶋

4
これ接客業してる方にしたらタマラなく怖いっすよねー。実際問題在りそうってのが怖い...。自分にとってのホラーってのはこういう生身の人間の狂気と暴走がリアルに怖いっす。 ミステリーとしても全くもって意表を突かれたカラクリにまんまと騙され、その意味での読後の満足感も充分!ホラー的恐怖感とミステリー的な満足感がハマった思わぬ快作。100円本コーナーから救出した一冊です(笑)。2009/09/21

ふじさん

3
作者持ち前のリーダビリティに優れた文章で、思わず一気読み。普通なら胸糞の悪くなるこの内容をすらすら読ませてしまうのは、ひとえにその力量故だろう。常軌を逸したクレーマーの恐ろしさは、バイトながら自分も接客業を経験しているので身近なものとして感じられた。物語としてはもちろんミステリ部分も綿密に作り込まれていて、ネタ晴らしの瞬間の世界が転倒したような感覚は見事のひと言。まさしく「サイコミステリ」と表すべき内容だった。ただ、ラストが若干駆け足気味だったようにも思う。何箇所か描写が雑に感じられてしまう場面もあった。2010/11/09

マギカ鍋

2
大型スーパーの家電売り場のマネージャーが常識外れのクレイマーと怪盗を名乗る万引き常習犯に悩まされるうちに・・・。ズルいトリックの二つが組み合わされ見事に騙される。冒頭から大胆にトリックを匂わせ、なかなかニクイかも。揚げ足取りな、あの手この手のクレイマーの言い分には興味深いやら呆れるやら。世間をあざとく生きる人々が描かれるが裏腹に孤独感も漂う。立場や状況が違ったとしても歪な孤独は、それを補うように異常な固執や想いある物への執着も生み悪循環するとともに、もしかしたら他人へも影響するのかもしれない。2012/06/14

うぇい

2
面白かったです。ノベルズで出版されただけあって、展開が急すぎるところとかあり、不満もありましたけど、なかなかサスペンスフルで良かったです。黒田さんの作品は読みやすい文章が良い感じです。2011/06/20

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