内容説明
新聞記者出身のミステリー作家・柏木太陽は、知人の横島大器から相談に乗ってほしいと頼まれた。大器のところへドクター・トローフと名乗る女医から怪し気な電話があり、ニューヨークの世界貿易センタービルのテロ事件で死んだはずの元上司・中島常務の魂が彷徨っていると言ったり、大器と同棲中のかすみを、ダイヤモンド・シンジケートの黒人が尾行するといったことが相次いだからだ。その大器が殺され、さらに…。
著者等紹介
斎藤栄[サイトウサカエ]
1933年東京生まれ。東大法学部卒業後、横浜市役所に勤務し、1963年『機密』により宝石中編賞を、66年『殺人の棋譜』によって江戸川乱歩賞を受賞する。意外性を重視したストーリーと奇抜なトリックの“本格推理”でたちまち数多くの読者の注目を浴びた
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