内容説明
慶長5年9月15日、関ヶ原。徳川家康率いる東軍と、石田三成率いる西軍が相見えた「天下分け目の戦い」は、わずか8時間足らずで決着する。日本で最も有名であり、誰もが知っている戦いだが、生き延びた武将たちの「その後」についてはあまり知られていない。東軍、西軍、それぞれの武将たちの「その後」の人生を解説する。
目次
序章 関ヶ原の合戦、勃発(関ヶ原前史―秀吉の死後に表面化した豊臣家の内部分裂;合戦勃発―すでに決していた勝敗の行方)
第1章 西軍諸将の「その後」(石田三成―江戸時代を生き抜いた敗軍の将の血脈;宇喜多秀家―明治の新時代になってようやく許された罪 ほか)
第2章 東軍諸将の「その後」(徳川家康―すでに手を打っていた豊臣家滅亡への布石;徳川秀忠―江戸幕府の基盤を確立した二代将軍 ほか)
第3章 戦国を彩った女性たちの「その後」(おね―心の底から願っていた豊臣家の安泰;まつ―加賀藩のため、我が身を投げ出した前田利家の恋女房 ほか)
著者等紹介
二木謙一[フタキケンイチ]
1940年東京都生まれ。國學院大學大学院日本史学専攻博士課程修了。國學院大學名誉教授。豊島岡女子学園理事長。文学博士。『中世武家儀礼の研究』(吉川弘文館)でサントリー学芸賞を受賞。NHK大河ドラマほか多数の風俗・時代考証も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひじり☆
6
敗軍でも、敵でも、認められたら子孫は守ってもらえたのが人道的。2017/03/11
ゆうへい
3
勝者と敗者にも、それぞれこの戦に賭ける思いが計り知れないものなんだと感じられました。関ヶ原合戦に参戦していた武将たちの列伝が描かれていて、とても興味深く読めました。採点するなら85点でしょう。
ちばっち
3
運不運ありますがやはり優れた人は敵将であっても才が惜しまれ子孫に復活のチャンスが与えられるなど、意外と西軍の敗将の血筋が幕末まで残っている事に驚きました。どの武将も家系図が凄かったです。どんだけ藩作ってるの(笑)損得を取ったり義に殉じたり様々な選択に戦国を生き抜く事の大変さが伝わりました。そして関ヶ原以前ですが秀吉の葬儀が行われなかったという事を初めて知りました。というか今まで気にもしていなかった事に驚きました。他には、やはり名君は続かないんだなぁと改めて思いました。大抵次かその次が放蕩息子(笑)2019/05/02
Ryuji Saito
2
2015年79冊目。 タイトル通り、おもだった武将の 「その後」がわかる本です。2015/08/23