内容説明
かつて読み飛ばしてしまった!?諸葛孔明没後の三国志が面白い。三国の覇権争いから普の天下統一の「その後」まで歴史に刻まれた英雄・戦い・事件の詳細を解説。壮大なる歴史ドラマの最終章。
目次
序章 三国志とは何か?(『三国志』とは何か?;あらすじ群雄割拠の時代と三国の対立)
第1章 三国時代の形成
第2章 第二世代の躍動
第3章 三国時代の終焉―最後に笑ったのは誰か
第4章 晋の武帝司馬炎を巡る光と影
著者等紹介
渡辺精一[ワタナベセイイチ]
1953年東京生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士後期課程単位修得。現在、二松学舎大学講師、朝日カルチャーセンター、早稲田大学エクステンションセンター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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terve
25
よくよく考えれば、ここらあたりが本来の三国志ですが、なぜかそれまでの方が盛り上がりますよね。ただ、晋になっていく過程は中国史上でも無視できません。巷では劉禅有能説が出ていますが、私はそうは思いません。孫権も、ただの老害に成り下がってしまいました。やはり祭りの後の残骸としてのイメージが強いですね…実は司馬一族はまともだったんじゃないかと密かに思ってます。ただ単に鄧艾が好きなだけです。2020/02/29
再び読書
24
ついつい三国志関連の本はつい手を伸ばしてしまう。孫権の晩年も惨めなのと、曹叡の狂い方も侘しい。まだ劉禅の方が単純な馬鹿なだけマシかも知れませんね!司馬懿の強かさが対照的です。やはり司馬師や司馬昭も含めてやはり司馬氏が勝ち組で、英雄が晩年阿諛追従におぼれたり、矜恃を失ったり、曹操だけでは無いのがよくわかった。2015/12/04
ともとも
17
魏・呉・蜀の盛衰を、そして三国時代から晉という時代へ、「三国志」ほ始め、様々な歴史書を元に解りやすく解説していく。 人、国といった運命の儚さというか、歴史は繰り返すというか、そんなことを感じながらも、三国時代とその後の晉といった時代まで、今まで以上に「三国志」の知識が増え、さらには、その世界観までも広がっていくようで、三国志好きの私にとっては、新しく知った嬉しさ、そして本当に面白みも感じてしまう。 「三国志」や、歴史そのものの世界観と魅力が充分に感じられる1冊で良かったです。2015/05/30
明智紫苑
6
やっぱり、司馬さんちってえげつないわ〜! しかし、『演義』が西晋の天下統一以降を描かないのは、マロリーの『アーサー王の死』が聖杯探求で終わるようなものなのね。2013/12/15
エイドリアン
5
孔明が亡くなってからの三国志!面白かったです! 人物がよく分からなかったけど(笑)。系図がもっと欲しい!分かりやすい系図ね。系図を見ているだけでもどれだけでも過ごせます(笑)。2013/09/22