内容説明
ドラマをよーく見れば、時代を象徴する要素が散りばめられている。平成の30年間といえば、バブル真っ盛りから「失われた20年」といわれる経済低迷への日本社会の変化。世の中の恋愛観や職業観が大きく変わった。そこが変われば、恋愛ものや職業もののテレビドラマの演出も変わる。ドラマは社会の鏡なのだ。平成の30年間を通じて、ドラマはどんな変化を遂げたのか。改めてドラマを振り返って、時代背景を読み解いていこう。
目次
第1章 平成のブーム・流行を映し出したドラマたち(バブル経済と併走したトレンディドラマ;平成日本を覆った「ぼんやりとした不安」 ほか)
第2章 ゆとり・格差・家族と学校…平成の社会を描く(受験戦争とリンクする平成の社会システム;ママカーストとマウンティングの人間関係 ほか)
第3章 いろんな面でボーダーレス…平成時代の男と女(「不倫ドラマ」の昨日・今日・明日;LGBTに見る多様なあり方の可能性 ほか)
第4章 平成ドラマを支えたスタッフとこれから(国民的ドラマ「朝ドラ」、復活への道のり;脚本こそがテレビドラマの生命線である ほか)
著者等紹介
影山貴彦[カゲヤマタカヒコ]
1962年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。同志社女子大学メディア創造学科教授。専門は「メディアエンターテインメント論」。元毎日放送(MBS)プロデューサー、名誉職員。朝日放送(ABC)ラジオ番組審議会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。