内容説明
“あの”プロたちの仕掛けを盗む！あなたの文章が劇的に変わる！わかりやすく、伝わりやすい文章を書くことは大事。でも、それよりも重要なのは…「読んでもらう」こと。ビジネスの現場で文章を作る人のための、読んでもらえて、伝わって、書くのが楽しくなる文章術！
目次
第１章 つかむ―読みはじめのハードルをいかに越えるか（とりあえず言い切る！；「予防線」は張るな ほか）
第２章 のせる―醒めずに心地よく読み続けてもらうために（安心させる「これから」ナビゲーション；納得させる「ここまで」ナビゲーション ほか）
第３章 転がす―読み手の意識をコントロールする「展開」の技術（「作文記号」にどんどん頼れ；「リズム」より「抑揚」 ほか）
第４章 落とす―論理としての「正しさ」よりオチの「納得感」（「仕切り直し」のための必殺フレーズ；「スイカに塩」の法則 ほか）
著者等紹介
奥野宣之［オクノノブユキ］
１９８１年大阪府生まれ。同志社大学文学部社会学科でジャーナリズムを専攻後、出版社、新聞社での勤務を経てフリーの著作家・ライターに。独自の情報整理術を公開した『情報は１冊のノートにまとめなさい』（Ｎａｎａブックス）で単行本デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
90
ここ数年でブログを1,000本以上、書いているので文章の書き方は「やはりそうだったんだなー」ということを再確認。まず最初にポジティブなことを断定的に書くことは重要だと思う。医薬品のCMでもまず最初に効用を「ドーン」とのせ、細かい副作用とかはあとで細かーく載せてますからね。後ろ向きなことは「用法・用量については薬局でお問い合わせください」と丸投げしますし。最初に副作用のことを言い出したら、誰もそんなクスリは買わんでしょうw2017/07/26
mura_海竜
74
短い文章、モヤモヤ文章とイキイキ文章の対比。「つかみ」「のせる」「転がす」「落とす」のステップ。日頃から「こういう表記はあまりしない」「たまにする」「しても許される」という感覚をつかむ。「ひらく」という行為（編集用語）。読むスピードを落とさせる。熟語を「ほどく」。最初に言い切ってしまうことが良い印象。「約物」「常套句」はつかわない。これはダメだって→（笑)。白から黒へ場を盛り上げる「抑揚」。SNSの文章は故意に隙を作る。隙が文章の魅力。大事なことは書かない→読み手に「想起」させる。能動による強い記憶のため2016/12/17
桜井葵
55
文章のセンスを鍛えるための教科書としていい作品でした。ただ私はコラムなどとは無縁でしたので理解に苦しむことがいくつかありました。もっと新たなジャンルに触れて理解力をつけたいと感じました。この作品で一番勉強になったのは作文記号の使い方。※。●、◼、『』、:、↔、など以前は何となく使っていたが、相手に分かりやすく伝えるための作文記号の使用方法などの例文があり「こうやって使うんだ！」と新たな学びを得ることができました。2018/12/18
かんらんしゃ🎡
43
★フェイスブックと読メ。退職したら書くのはこれだけになった。いまさら文が上手くなってどうするの、とは思うんだけどね。★これは、受験参考書のような体裁で私には少し読みにくい。残念だけど一章だけしか読んでない。この類では、清水義範氏の『大人のための文章教室』が面白かった。2016/12/26
ひめか*
32
メール、PR、商品宣伝、告知、ブログなどに使える、読ませる文章の書き方がわかりやすく書いてある。様々な本の文章を引用し、どこが良いかを述べているので具体的にイメージがしやすい。書き出しは「つかむ」とにかく断言、ボカシ言葉排除。「のせる」敷居を低くして読み手に共感・実感をもたせる。これから何を書くかのナビゲーションをする。「転がす」約物を極力使わない。最小限の修飾。最後に「落とす」今から締めに入りますよとそのまま書いてしまう。書き方を変えるだけで伝わり方が全く違うということを痛感させられる。参考になった。2017/07/05
