内容説明
超人気の辛口エコノミストが説く易しく、深い経済学。日本と私たちのこれからが、ミステリーを謎解くように見えてくる。
目次
第1章 道具1 初めに「ドラマ」ありき―経済は人間のリアルや営みそのもの
第2章 道具2 「人」をして語らしむる―そのまま受け止めるとともに裏を読め
第3章 道具3 「数字」をして語らしむる―数字が語りかける言葉を読み取れ
第4章 道具4 「座標軸」を考える―問題点の在りかを整理する
第5章 道具5 これまでと「反対」を考える―推理が行き詰まったときの突破法
第6章 道具6 「歴史」を振り返る―遠い未来を見通すためには遠い過去を振り返る
第7章 道具7 終わりに「言葉」ありき―独り歩きする用語に注意
著者等紹介
浜矩子[ハマノリコ]
同志社大学大学院ビジネス研究科教授。1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。1975年三菱総合研究所入社以後、ロンドン駐在員事務所長兼駐在エコノミスト、経済調査部長などを経て、2002年より現職に。専攻はマクロ経済分析、国際経済。多くのメディアにも登場し、その広範な視野、分析力、明快な語り口のファンも多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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烟々羅
16
経済ニュースの読み方、小ネタ集としては平易に書かれて面白く成功している。 べつに誰か黒幕がいて地球経済を殺そうとしているわけでもないし、そもそも地球経済ってなんだか最後まで語られない、題名と内容の全体を貫くような構想はない。テレビで語ってお茶の間受けする小ネタ集なのだろう。 せっかくの電子書籍半額セールだから、社会問題についてはふだん相手にしないような本をいくつか、と選んだわりに中身は真っ当。 それは「合成の誤謬」=「部分最適化の過ち」ではなく「囚人のジレンマ」じゃないの、などと経済以外で幾つか首をひねる2015/10/08
どりたま
4
経済名探偵を目指す本?らしい。経済本は難解な文章というイメージがあるが、この本は違う。著者の本は2冊目だが、この本の前に読んだ「EUメルトダウン」も読みやすかった(著者の本はみんなこんな感じなのかな?)。この本に出てくる七つ道具(ドラマ、人、数字、座標軸、反対、歴史、言葉)は経済だけでなく、ほかの分野にも十分に立つ考え方だと思った。著者に非常に興味をもったので、もっと読み漁ってみようと思う。2012/02/24
じょくぼ
3
「ファンダメンタルズって、具体的になに?」と思っていても、別によかったんだ、と、少しほっ、と。大まかな流れをざっくりつかむ、ふとした時に「あれ?」と思ってしまう言葉の違い(個人的には『名目(カネ)GDP』と『実質(モノ)GDP』)を把握しておく、という意味では、けっこういいな、と思った。一部内容については、「んー、これにここまでページ数を割く必要って・・・」と思う部分はあったけど、それはたまたま自分に刺さらなかっただけなんだろうな、と。。。2012/03/10
ジロー
3
読みやすい経済基礎講座といった感じ。題名のような犯人探しはしていなく、経済を読み解く”見方”を、探偵の七つ道具にたとえ解説している。経済は全くの素人なので、面白く読めたが、経済に詳しい人には物足りない内容だろう。2011/10/21
まっさん
2
ねじれ国会は、却っていいことではと思えました。 嘘をつかなくても本当のことを言わない政治家とマスコミに 騙されてはいけませんね。GDPとGNPの関係がよくわかった。2013/07/20