内容説明
バツイチ子持ちの編集者柴田直太朗は、再婚を望む両親に娘の世話を頼み、多忙な日々を送っている。婚活がうまくいかず恋に臆病な独身書店員山内百恵は、子宮筋腫を患い、子どもを産めなくなる不安に慄いている。ともに三十九歳。仕事を通じて知り合った二人は、不器用にもおずおずと手を取り合うが…。じっくりと温めながら育む大人の恋と、家族の再生への第一歩。
著者等紹介
盛田隆二[モリタリュウジ]
1954年、東京生まれ。90年『ストリート・チルドレン』で野間文芸新人賞候補、92年『サウダージ』で三島由紀夫賞候補。『ぴあ』の編集者を経て、96年より作家専業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぱんだぁ~
4
40前後の恋愛話。途中「書店ガール」?と思う所もあったり、盛り上がる所もないけど、それがリアルで読みやすかったです☺️2018/12/15
s.y
3
盛田隆二らしい。淡々として、でも何か心に響く。若い人が読むと物足りなく感じると思う。読者も齢を重ねてこそ、かな。2018/02/13
ひろりん
3
バツイチの子持ち男と恋に臆病な女、共に39歳。そろそろ人生の折り返し点に差し掛かった二人の恋物語。歳を重ねると、それぞれ背負っているものが増えてきて、燃え上がるような恋って難しいのでしょうか?話はゆったりと展開します。それに難しい年頃の子どもの問題もあったりして…。やはり、大人の恋って難しい?同じ年代の者から見ても、妙にリアルな話でした。2018/02/09
なおぱんだ
1
大人の恋愛小説というよりは、大人の男女がいろいろな障害を乗り越えながらお互いを理解し合い、二人の将来に向き合っていく人間ドラマだと言えます。孤独に不安を感じながらも少しづつ心を開いていく二人の姿に、時には臆病であり、強引でもあり、好きだという感情だけでは素直に受け入れることができない距離感も感じられ、それをお互いに埋めていこうとする緩やかな関係がとても気持ちよく映ります。これはある程度の年代にならないと理解することが難しいのかもしれませんね。2023/01/03
藤倉悠也
0
★★★2024/02/01