内容説明
二〇一一年七月、米国防総省は「サイバー空間」を陸・海・空・宇宙空間に次ぐ「第5の戦場」であるとし、サイバー攻撃に対して武力で反撃すると宣言した。レーダーの乗っ取りや原発関連施設へのウイルス攻撃など「サイバー戦争」は現実のものとなっており、さらに電力・通信・交通など攻撃対象は生活の中枢に及ぶ。その中で、日本の対応は大きく遅れを取っている。現在の法律では、サイバー攻撃に対して自衛隊は出動すらできない。戦争を根底から変えるとされるサイバー戦について、陸上自衛隊システム防護隊の初代隊長として最前線にいた著者が解説、日本の現状に警鐘を鳴らす。
目次
序章 サイバー攻撃にはミサイルで報復せよ―米国が宣言した「第5の戦場」
第1章 世界を脅かすサイバー戦の実態
第2章 戦争の歴史を塗り替えるサイバー戦―軍事的観点から見た特徴とは
第3章 世界各国のサイバー戦事情
第4章 サイバー空間の国際ルールはどうなっているか
第5章 日本のサイバー戦略の現状
終章 サイバー戦争時代の安全保障戦略を
著者等紹介
伊東寛[イトウヒロシ]
ラックホールディングス株式会社サイバーセキュリティ研究所所長。工学博士。1980年、慶応義塾大学大学院(修士課程)修了。同年、陸上自衛隊入隊。以後、技術、情報及びシステム関係の部隊指揮官・幕僚等を歴任。陸自初のサイバー戦部隊であるシステム防護隊の初代隊長を務めた。2007年に退職後、株式会社シマンテック総合研究所主席アナリストなどを経て、2011年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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