出版社内容情報
異邦人の紀行などに描かれた日本は、私たちが忘却した生活風景、謎めいた文化に満ちた国だった。日本人像の再考を迫る刺激的論考。異邦人のまなざしは時に、この国が忘却の彼方に追いやったものを浮き彫りにする。神道、芸者、海女、自然の景観、庭……。日本と縁を結んだ外国人による紀行・文芸作品には、どのような生活風景、謎めいた文化が描かれているのか。私たちの今を逆照射し、アイデンティティに揺さぶりをかける、書物への誘い。
赤坂 憲雄[アカサカノリオ]
著・文・その他
内容説明
神道、芸者、海女、自然の景観。異邦人の紀行に息づいていたのは、日本が忘却した生活風景、いにしえの幻影だった。私たちの自画像を塗りかえる、思索に満ちた日本論。
目次
第1章 社会的な芸術を探して―パーシヴァル・ローエル
第2章 女という、美しき神秘―ヴェンセスラウ・デ・モラエス
第3章 無垢な裸体への夢―フォスコ・マライーニ
第4章 エロティックな彫像のように―セース・ノーテボーム
第5章 失われゆく風景のなかで―アラン・ブース
第6章 思想のない、美しき国へ―アレックス・カー
第7章 生きられた縁側と庭から―エマニュエル・マレス
著者等紹介
赤坂憲雄[アカサカノリオ]
1953年、東京生まれ。専攻は民俗学・日本文化論。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東京大学文学部卒業。2007年『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞(評論等部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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