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内容説明
戦前・戦中・戦後にわたって沖縄が負ってきた歴史的差別の重さと痛みを徹底的に追求し、本土日本人の偏見と無知、驕れるひの醜い姿勢を事実をもって告発した痛憤の書。
目次
第1章 醜い日本人
第2章 沖縄戦と核基地
第3章 沖縄のアメリカ人
第4章 沖縄・自由への道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
37
リサイクル本。1995年初出。本書は、沖縄地元の異議申し立ての背景だけでなく、今後、不幸な事態が発生しかねない事情を理解する上で、役立ちうる(4頁)。琉球大は、米占領軍の布令で設立。琉球政府へ移管したのは1965年のこと(7頁下段)。琉球においては、基本的人権に関する幾多の問題が山積(76頁)。筆舌に尽くしがたい惨状。45年6月米軍占領。沖縄住民は、テントの仮小屋で米軍から食糧や衣類の現物給付を受けて辛うじて生計を維持(91頁下段)。鶴見俊輔『アメリカ思想から何を学ぶか』は読むべき1冊(116頁上段)。2016/06/27
ふん
4
そろそろ沖縄1冊くらいいっとかないとな、と思って読みました。沖縄戦について、戦後の権利を取り戻すための沖縄の人たちの歩みについて、初めて知ることばかりでかなりショックでした。この70年で日本国憲法の解釈が一般人や学者や政治家たちのあいだで積み重ねられ(ちゃんと読んだことあるのか疑わしい政治家は現在もいますが…)、憲法がいまだにわたしたちが依れる存在であることは奇跡のように感じられました。謝花昇という人はぜんぜん知りませんでしたが、気になりました。沖縄いきたいです。2019/05/23
おぎゃ
2
だいぶこたえる。復帰前で沖縄の人に選挙権もなく、国会議員も出せなかった時期に出された本。多数のために少数を犠牲にして差別し無視する、という心性はずっと変わっていない。2023/08/09