内容説明
過去20年以上の間に、株や投資信託、外貨などの金融商品に投資をしてトータルで儲かった人は、じつはほとんどいなかった。それなのに、「暴落しそうな金融商品を買え」とはどういうことか?ほかにも「異なる業種や海外への分散投資は無意味になった」「投資期間が長いほど大損をする」「金融危機後の大暴落でも損を小さくできる方法」「高い確率で儲かる方法」「預貯金はインフレに強い」等々、最新データでこれまでの常識のまちがいを正す、投資の新しい教科書。
目次
第1章 これだけ読めば「本書のポイント」がわかる
第2章 長期投資で儲からなくなったのは一目瞭然
第3章 分散投資ではもはや資産は守れない
第4章 個人向けの社債・ミニ公募債・国債、投資していいのはどれか?
第5章 外貨への長期投資は日本人には危険すぎる
第6章 「暴落しそうで不安だ」と思う資産のほうが安全?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルカリオン
13
p118 個人向けの債券(社債・地方債)は買ってはいけない。個人向け債券は、その名の通り、基本的に機関投資家などは買えない債券なので満期前に売却しようとすると、すぐにそれを買ってくれる投資家が簡単には見つからない。流動性リスクが高いことが明らかであり、この点だけで既に個人向けとは言えない。皮肉なことに「個人向け債券」は「個人向け」であるがゆえに、個人が買うべきではない債券となる▼例外は個人向け国債。財務省が流動性を確保する工夫を凝らしており、売りたいときには(条件付ではあるが)財務省が買い取ってくれる。2021/10/04
turtle
4
とても中身の濃い本でした。 多くのデータを用いているので、説得力があります。 2005年以降分散効果がなくなってしまった現状を考えると、どうしても日本株を買うのであれば、TOPIXのETFということになるのでしょうか? 日本の借金とGDPの関係についての解説は目から鱗でした。2013/04/21
のろろ
3
ダウも日経も個別株もみんな連動しちゃうんだから分散投資って意味ないじゃん! というのは投資家としては日々感じていたことなので、それをきちんとしたデーターで示してくれたのにはすっきりした。儲けることよりも致命傷を避けることを第一に考えなくてはならないというお話。2013/07/08
nori
3
This book which was written before Nov15, 2012 lost persuasive power. After nov15 low Yen tendency is rigid. Even before Nov15 2012, gold price was high. However, it is also fact that the book gives me some suggestions especially risk handling.2013/05/15
Row_the_Punks
3
分散投資・長期投資は、もはや有効でないと言う。データも示されていて一見正しいようにも思えるが、積立型のドルコスト平均法も否定していた。長期という期間をどのくらいと考えるかによって、この辺は変わってくると思うのだが。。著者は、いささか金融機関に対する反感が強すぎるようです。2013/04/10