内容説明
美女に会ったら伝えてくれ。俺は嫁を大事にする男だと。妄想と執筆に明け暮れた、多忙にして過酷な日々。森見登美彦氏を支えてくれたのは、竹林であった。美女ではないのが、どうにも遺憾である。虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集。
目次
登美彦氏は如何にして竹林の賢人となりしか
ケーキと竹林
竹林整備初戦
机上の竹林
森見登美彦氏の弁明
登美彦氏、清談に耽る
T君の話
登美彦氏、外堀を埋めて美女と出逢う
竹林は遠きに在りて想うもの
竹林へ立ち向かう四人の男〔ほか〕
著者等紹介
森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年、『太陽の塔』で第十五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。2007年、『夜は短し歩けよ乙女』で第二十回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とら
181
まずこの言葉をどうぞ。「『美女と竹林』とは、美女がいて竹林があるという意味ではなく、美女と竹林が等価交換の関係にあることを示している」もうわけが分かりませんね!でもこれが森見さんの世界!帯に書いてあった随筆集とはエッセイのことでしょうか。いいえ違います、これは妄想集です。竹林経営と小説家を同時に行う、多角的経営を目指すという目標をたてた森見氏。もちろん出来ました。妄想の中で。でも森見さんは頑張った。多角的経営なんて難しいけど、竹を切って小説書いてる間に美女も見つけた。妄想があって今の森見さんがあるのだ。2011/10/10
kishikan
176
エッセイ?小説?見彦氏は無類の竹林好きである。しかぁし、それだけである、この本は・・・・。京都をこれだけほんやりと書くことのできる作家が、これまでいただろうか。いない。万城目も京都の魅力を十分に表現しているが、京都のまちを記すという意味では森見に僕は軍配を上げよう。彼の小説によってまったくもって、どうしようもないくらい、僕は京都に魅せられてしまった。そうだ、京都へ行こう!読むべし、そして訪れるべし。京都へ。そして、ひたすら散策すべし。2008/09/24
風眠
162
森見登美彦氏は確信犯だな。多分ちゃんとエッセイを書こうとしたのだろうけど、「エッセイ風妄想竹林記みたいなのでもいけるんじゃないか」と思ったのかも。実は竹林伐採もしてなくて、すべては机上の妄想かもしれないし。竹を刈るけど、へなちょこ過ぎて進まず、妄想だけが果てしなくなっていく。ついにはMBC(モリミ・バンブー・カンパニー)なる会社まで設立して、世界のモリミとか呼ばれてるし(笑)。いや妄想だからいいんだけど、暴走しても。しかし、竹林だけで本一冊分書けちゃうというのも、色々な意味で凄いのかも、とか思ってみたり。2014/01/23
財布にジャック
147
何だかとっても不思議な感覚の本でした。どこまでがホントでどこまでが妄想なのか、境目が無いので騙されてしまいます。森見さんらしくて、微笑ましい随筆集でした。竹林に思い入れてる姿が、妙に滑稽で、和ませていただきました。でも、やっぱり随筆よりは小説の方がずっとずっと魅力的だと思います。森見さんの作品はどれも傑作ですから~!2010/11/16
しろいるか
141
竹林に魅せられた登美彦氏が、職場の同僚・鍵屋さんのご実家所有の竹林の手入れを任されることとなり、のこぎり片手に細腕を奮う日々を描いたエッセイ。竹林を任されて以降、登美彦氏は執筆と妄想に忙しくおちおち伐採にも行かれない。しかし竹の生育の凄さときたらまさに破竹の勢い。竹林に行けない事情をあれこれ詭弁を並べ立ててたり、終盤のモリミ・バンブー・カンパニーのくだり、留まるところを知らない妄想が爆走するところがホントに可笑しい。世界はおろか月まで行っちゃうんだもの。伐採後いちいち肉を食べてるのも笑えた。2010/11/22
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