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月下の恋人

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334925239
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

これで最後、恋人と別れるつもりで出掛けた海辺の旅館で起こった奇跡とは?(表題作)昭和が昭和であった時代。ぼろアパートに住む僕の部屋の隣には、間抜けで生真面目で、だけど憎めない駄目ヤクザが住んでいた…(風蕭蕭)。これぞ短編。これぞ小説。名手が五年の歳月をかけて書き綴った、心をほぐす物語。人を想い、過去を引きずり、日々を暮らす。そんなあなたを優しく包む、浅田次郎待望の最新刊。

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji Hyodo

86
十一編の短編集。全編通してライトでファンタジックなホラー感覚⁉︎ジロさんの得意なタッチで私の好きなジャンル。何だろなぁ〜飽きないし何十編でも読ませていただきたいと思うのです…これが惚れた弱みと言うやつですか(^^;;二編目の『告白』…ジロさんが語る現代の女子高生の会話が何だか心配で、現実に女子高生の会話をリアルタイムで聴く機会があるのかな?帽子にサングラスとマスクをつけたジロさんがマックでJKの会話を盗み聞きしてる姿を想像していとおかし(^^)2016/11/04

まさと

44
今回の作品も短編集だった。その先は?どうなったの?って気になる話が多かった。美しい情景を思い浮かべる物語だった。2014/07/09

good speed

24
まず、ずっと見ていても飽きないくらい美しい表紙に見とれてしまう。浅田さんらしい切ない11の短編集。浅田流ファンタジーは健在。「忘れじの宿」に涙。私の瘤もほぐしてほしい。2013/10/31

うさレモン

18
11話の短編集。全体的にファンタジーな雰囲気というか、結末が曖昧なものが多かった。「忘れじの宿」の「恨み辛みは水に流し、恩や情だけを岩に刻んでいきよいうのは、人生をなめくさってる人間の言うこっちゃ。生きることは、そんな甘いもんやない。恨みつらみも恩も情けも、この先の長い人生の道を踏み惑わせる種になることに変わりない。恨みつらみも愛すればゆえ。恩も情けも愛すればゆえ。片っぽを流して片っぽをせき止めるような都合ええしがらみなんてない」ってセリフが胸に刺さりました。2011/11/09

さら

14
浅田氏らしい情緒溢れた短編がずらり。『告白』が良かったです。その情景が目に浮かび、ほんわりじんわりした気持ちになりました。この話は雪が似合うし、だからこそ人の温かさが引き立っていて、浅田氏らしい話だと思います。『黒い森』は結末が気になって気になって仕方ありません。どういうこと? 『適当なアルバイト』もちょっぴり怖くて印象に残ります。2012/10/14

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