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神奈川宿 雷屋

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  • サイズ 46判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334913021
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

雷屋の女中、お実乃は十八。宿泊客の世話が仕事だ。割高な雷屋にわざわざ泊まるのは、癖の強いお客ばかり。一本気で働き者のお実乃は、しょっちゅう振り回されている。ある日、客が目の前で謎の死を遂げた。厄介事を嫌い、「病死だ」と言い張る主人の仁八に不信感を抱くお実乃は、真相を探ろうとするが…。幕末の、世情乱れる神奈川宿の、もぐりの旅籠で起こった怪事件の顛末。とくとご覧じろ。

著者等紹介

中島要[ナカジマカナメ]
早稲田大学教育学部卒。2008年、「素見(ひやかし)」で第2回小説宝石新人賞を受賞。2010年、書下ろし長編『刀圭』で単行本デビュー。2018年、「着物始末暦」シリーズ(全十巻)で第7回歴史時代作家クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

万葉語り

45
幕末神奈川宿の茶店雷屋は裏でこっそり宿屋もしている。奥女中として働くお実乃が主人公。宿泊客の連続死から真相を探り当てていく間に、ただ正しいことを振りかざすのが正義ではなく、周りの人を信じることやほかの人の思いを大切にすることに気付いたのが良かった。2019-1382019/09/30

31
う〜ん、この作家さんなのに…。何となく読了(>_<)イロイロありすぎな感じ、お実乃さんも好みでなく、ちと残念なり。2019/10/03

サケ太

27
面白いミステリーもの(事件は解かない)。主人公は超人ではなく、起こった事件や周囲の人物の意見に流されるお実乃。違法で客を泊めている茶屋の雷屋を舞台に起こる不審死。真実を探るお実乃が追い詰められていってしまうのが恐かった。何の基盤も無い少女。どいつも怪しく見えてくるから困る。時代の波によって変化を強いられる神奈川宿。少女も選択を強いられる。しかし、最後に選んだ道に幸があってほしいと感じる。2019/09/19

ドナルド@灯れ松明の火

21
中島さんらしい時代物ミステリ。闇営業の旅籠で毒と思われる死人が出るがその犯人を女中が解き明かそうとしていく。 なかなか捻った結末だった。 ややお勧め2019/11/11

あすか

20
値段も高く、売りも特にないもぐりの宿屋『雷屋』。そんなところに泊まるのは訳ありのろくでもない客ばかり。そんな宿で起こる不審死の謎に女中お実乃が挑む。宿屋の人間たちもそこまで人が悪いわけじゃないんだけどちょっとこすっ辛い。そんななかでお実乃は一本気な性格のせいで損な役回りばかりだ。後半ちょっと駆け足感はあるけども結構よかったかな。2021/03/19

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