内容説明
19世紀中葉のパリ。急に金回りがよくなり、かつての貧しい生活から一転して、社交界の中心人物となったクレマン。無神論者としての信条を捨てたかのように、著名人との交友を楽しんでいた。だが、ある過去の殺人事件の真相が自宅のサロンで語られると、異様な動揺を示し始める。19世紀の知られざる奇才の代表作、ついに本邦初訳!
著者等紹介
バルバラ,シャルル[バルバラ,シャルル] [Barbara,Charles]
1817‐1866。フランスのオルレアンで、弦楽器製造業の家に生まれる。12歳でパリの名門校ルイ・ル・グラン中学校に転校、ここで学業を終える。1836年にパリ高等音楽院に入学。自然科学にも強い興味を持ち、理工科大学校に入る準備をしていたが、転じて文学の世界へ。20代半ばで放浪芸術家の仲間入りをし、詩人ボードレール、写真家ナダール、作家シャンフルリらと交流する。その後、短編小説を書き始め、ポーに傾倒。1848年の二月革命後には、オルレアンで新聞の創刊や文芸欄の編集に携わり、ポーの翻訳や、友人たちの作品を紹介した
亀谷乃里[カメヤノリ]
慶應義塾大学および大学院でフランス文学を学ぶ。ニース大学で博士号取得。慶應義塾大学講師を経て、女子栄養大学教授。現在、名誉教授。ボードレール研究のほか、その友人で、長らく文学史から忘れ去られていた作家バルバラの作品を「発掘」、再評価したことで知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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