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光文社文庫
人恋しい雨の夜に―せつない小説アンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334740733
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

T・カポーティに魯迅、「平家物語」から井上ひさし、宮部みゆきまで―。“感涙の小説家”浅田次郎が、広汎な読書体験のなかから、今なお強く胸に残る名作を精選した珠玉のアンソロジー。しみじみ心が洗われます。

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞。97年『鉄道員』で直木賞を受賞。2000年には『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いこ

102
浅田次郎選のアンソロジー。錚々たる10名の作家が描く短編10編。『人恋しい雨の夜に』というタイトルだが、あまり関係ない。浅田は「あとがき」にこう書いている。「私は本を食べて生きてきた。書物がなければたぶん一日で死ぬ。美しい物語を読んでいれば、人生は汚れない」これを読むと、本書は『雨の云々』よりは、美しい物語で編まれた一冊であると言えよう。この世ならぬ者が出てきたり、蜃気楼を見るために歩くだけだったり、終始「えびフライ」だけの話だったりするけれど、確かに文章は美しい。浅田の美意識が現れている一冊である。2023/11/07

あつひめ

76
普通ではなかなか手を伸ばさないような作品のチョイス。どこか心がざわついて悲しいのとは違う…込み上げてくるものがある。泣かせて見せよう系のお涙頂戴とは違ってこの先この人たちが幸せになればいいのに…苦労した分以上に…と願いたくなるところは忘れていた心を取り戻すきっかけになったような気がする。浅田さんの「ひなまつり」がとても印象的。2014/08/06

10$の恋

37
浅田次郎〘選〙の切ない小説10篇。だが、その作家達もジャンルも年代も多岐過ぎないか?浅田さんが選んだ根拠を知りたくて読んでみた。一話目は翻訳小説、私は見事に空振り。気を取り直して読み進める。名だたる小説家と文豪家の作品独特の描写と心緒、未熟者の私には世界観が捉えられない。正直、よく分からんのが多かった(笑)。私自身、分かり易い現代小説に飼いならされてしもたのかなぁ…。とはいえ風情や人の気持ちの揺らぎは、私の心に滲み入った(ような気がする)。ただいま脳震盪状態だ。あとがきを読んで「なるほど」とは思ったが。2023/10/22

シェラ

15
自分ではなかなか手に取らない作品も読めて良かったです。「あくる朝の蝉」「盆土産」「ひなまつり」が好きでした。平家物語は、再勉強します。2011/12/17

けいこん

12
並んだ作家の名をみれば、いかに幅広い作品が納められているかは一目瞭然なんだけど、ホントにもう、その通りで。軽いの、重いの、難しいの、といろいろでした。スッキリ、モヤモヤ、ほのぼのあれど、どれも「せつない」です。個人的には浅田さんの作品が一番泣けたけど、いちばん切なかったのは、井上さんかな。ただ、小6の女子が近所の24歳の青年と、銭湯の男湯へ行くというのは、現代だったら犯罪でしょう。浅田さんの時代にはありだったの?2015/07/06

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