内容説明
近年、顧客による熱を帯びたブランド愛顧行動が話題を呼び、マーケティングの研究対象となってきた。好きな商品を大量に仕入れて仲間内で販売する、お気に入りブランドの広告を制作して動画サイトにアップする、商品の新用途を考えて逆提案する、先行き不明な新事業にクラウドファンディングで寄付する、経営危機の企業にボランティアで知恵を貸す、終売してしまった商品を復刻させる、などである。これらはまさに顧客が、プレイヤーとしてのブランド応援団の様相を示している事例であろう。もはや、商品・サービスを通じて便益を受ける立場に飽き足らず、「何かをしてあげたい対象」として企業やブランドを位置づけている。
目次
第1章 なぜ今、「応援」を考えるのか(浸透する応援経済;応援経済が進む背景 ほか)
第2章 応援経済が進行している(応援の分類;消費者の応援行動が生み出す価値)
第3章 応援されるブランドの類型と特徴(崇拝型応援タイプ―時代の先鋒として道を切り開く存在;愛着型応援タイプ―手に届きそうな距離感を保つ ほか)
第4章 応援される会社「4つの必要条件」(社会課題ドメイン(領域)の定義
価値競争への転換
内部(インターナル)ブランディングの優先
ブランドコミュニティとの共栄)
第5章 応援を味方につける方法
著者等紹介
新井範子[アライノリコ]
上智大学経済学部経営学科教授。インターネットやアプリを使ったデジタルなマーケティング、デジタル空間での消費者行動やブランディッド・エンターテインメントを中心に研究をしている
山川悟[ヤマカワサトル]
東京富士大学経営学部教授。広告会社のマーケティング部門において、広告計画、販売促進計画、ブランド開発、商品開発などに携わった。専門はマーケティング論、創造性開発(プランニング、事業モデル開発)、コンテンツビジネス論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エリナ松岡
ごえもん
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hinotake0117
デューク