内容説明
2014年7月、厚生労働省より発表された「子どもの貧困率」は16.3%。過去最悪の数字を更新した。保育や幼児教育への政府支出は「未来への投資効率が高い」とされる世界のトレンドに反して、日本の福祉は相変わらず低空飛行を続けている。そこには、日本特有の社会意識と、それを温存し利用しようとする政府の思惑が絡み合っていた。前作『子どもの最貧国・日本』に続き、福祉の新たな視座と解決策を探る。
目次
第1章 今なお日本は「子どもの貧困」大国(先進国ワースト4位の貧困率;豊かな日本は貧困ラインが高い? ほか)
第2章 最低の保育・教育予算、最高の学費(最低レベルの保育・教育予算;就学前と大学段階の公的教育支出 ほか)
第3章 報じられた子どもの貧困問題(4つの子どもの貧困トピックス;子どもの無保険問題 ほか)
第4章 家族依存社会の生きづらさ(昔のほうが苦しかった?;私の子ども時代 ほか)
第5章 貧困対策とコストパフォーマンス(子どもの貧困対策法;あしなが育英会の声 ほか)
著者等紹介
山野良一[ヤマノリョウイチ]
1960年北九州市生まれ。北海道大学経済学部卒業後、神奈川県庁に入庁し児童相談所勤務(児童福祉司)。2005年から2007年にかけて、米国ワシントン大学修士課程に在籍し、児童保護局などでインターンとして働く。ソーシャルワーク修士(MSW)。2010年、数人のメンバーとともに「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークを設立し、現在は世話人。千葉明徳短期大学保育創造学科教授なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
香菜子(かなこ・Kanako)
ヒデミン@もも
壱萬弐仟縁
ヒデミン@もも