光文社新書<br> 子どもに貧困を押しつける国・日本

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光文社新書
子どもに貧困を押しつける国・日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334038212
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

内容説明

2014年7月、厚生労働省より発表された「子どもの貧困率」は16.3%。過去最悪の数字を更新した。保育や幼児教育への政府支出は「未来への投資効率が高い」とされる世界のトレンドに反して、日本の福祉は相変わらず低空飛行を続けている。そこには、日本特有の社会意識と、それを温存し利用しようとする政府の思惑が絡み合っていた。前作『子どもの最貧国・日本』に続き、福祉の新たな視座と解決策を探る。

目次

第1章 今なお日本は「子どもの貧困」大国(先進国ワースト4位の貧困率;豊かな日本は貧困ラインが高い? ほか)
第2章 最低の保育・教育予算、最高の学費(最低レベルの保育・教育予算;就学前と大学段階の公的教育支出 ほか)
第3章 報じられた子どもの貧困問題(4つの子どもの貧困トピックス;子どもの無保険問題 ほか)
第4章 家族依存社会の生きづらさ(昔のほうが苦しかった?;私の子ども時代 ほか)
第5章 貧困対策とコストパフォーマンス(子どもの貧困対策法;あしなが育英会の声 ほか)

著者等紹介

山野良一[ヤマノリョウイチ]
1960年北九州市生まれ。北海道大学経済学部卒業後、神奈川県庁に入庁し児童相談所勤務(児童福祉司)。2005年から2007年にかけて、米国ワシントン大学修士課程に在籍し、児童保護局などでインターンとして働く。ソーシャルワーク修士(MSW)。2010年、数人のメンバーとともに「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークを設立し、現在は世話人。千葉明徳短期大学保育創造学科教授なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

67
司書課程のレポートのヒントをいただいた。この切り口で連続して数冊読書するのはつらかったが、収穫も大きかった。2018/11/19

香菜子(かなこ・Kanako)

47
子どもに貧困を押しつける国・日本。山野良一先生の著書。子どもたちのため、将来ある若い世代のために、我慢するのが人間として正しい道。それなのに今の日本は子どもに貧困を押しつける国になってしまっている。無責任で醜悪で身勝手なほど自己中心的な利己主義、後世の人たちにそんな風に後ろ指を指されないか不安になってしまいます。2019/04/05

ヒデミン@もも

46
著作の子どもに対する思いがぎっしりと詰った本。ご自分も子ども時代苦労されたからこそ、その辛さがわかるとのこと。今、話題の都知事も同じような子供時代をおくったようだが個人差があるな。『社会の子ども』という言葉が印象にのこった。確かに私が幼い頃は近所のお婆ちゃんやおばちゃん達に見守られながら大きくなった気がする。たとえ親は生活に忙しくてもたくさんの目が子ども達を見守ってくれてた。今は、日本の社会が子ども化してる時代だから。なんて言ってはいられない。そんな社会に誰がしたん。2016/06/01

壱萬弐仟縁

41
子どもの貧困が社会的に見えにくい(9頁)。百万円を下回る世帯も存在する可能性がある(37頁)。住む場所によっては一人でも足りない金額だと思う。本書の特徴は、疑問点をゴシ太で表記している点である。ふつうは答や結論のみだが。最も大学に行きにくい国・日本(118頁~)。経済的に安定した環境で子育てできるような、貧困・雇用対策の社会保障を充実させることが重要(156頁)。子供にとって貧困とは恥、不条理で訳の分からないもの(199頁)。2015/06/03

ヒデミン@もも

37
社会福祉論の課題のため再読。 内容ほとんど忘れてた改めて良書だと感動。はぁー。2017/08/02

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