内容説明
主な舞台は東京の下町。そのあたりでは伝統的な露店商を「テキヤさん」と呼んでいる。「親分子分関係」や「なわばり」など、独特の慣行を持つ彼ら・彼女らはどのように生き、生計を立て、商売を営んでいるのか―。「陽のあたる場所からちょっと引っ込んでいるような社会的ポジション」を保ってきた人たちの、仕事と伝承を考察。
目次
第1章 露店商いの地域性(静岡あたりの見えない壁;「文化の壁」と「なわばり」 ほか)
第2章 近世の露店商(名称の歴史的変遷;近世の香具師はどのような人びとだったのか ほか)
第3章 近代化と露店―明治から第二次世界大戦まで(近世の江戸と近代の東京の間に;近代的知識人と露店商い ほか)
第4章 第二次世界大戦後の混乱と露店商―敗戦後の混乱期(闇市の出現;誰が闇市の主導権を握るのか ほか)
第5章 露店商いをめぐる世相解説―一九六〇年代以降(親分子分関係;なわばり ほか)
著者等紹介
厚香苗[アツカナエ]
1975年東京都墨田区生まれ。武蔵大学人文学部卒業。メーカー勤務ののち、國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了、総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学/総合研究大学院大学)。日本学術振興会特別研究員(DC2、PD)、国立歴史民俗博物館外来研究員などを経て、慶應義塾大学文学部、立教大学文学部、流通経済大学社会学部、武蔵大学人文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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