内容説明
歴史家E・H・カー初めての評伝。知性に対して完璧なまでに真摯に生きることは、背徳なのか?二十世紀の幕開けとしてロシア革命の決定的重要性に気付いた若き日以降、彼の姿勢は幾多の変転を遂げる。E・H・カー90年の生涯を縦軸に、世界史の激動を横軸に、ほぼ一世紀の出来事を追う一大叙事詩。すべてのソヴィエト研究者、歴史の愛好家、国際政治研究者待望の書。
目次
第1章 「風変わりな」しかし将来を嘱望された幼少期
第2章 外務省「臨時職員」時代
第3章 宥和政策の提唱者
第4章 『ザ・タイムズ』にて
第5章 追放された予言者
第6章 冷遇のベリオール・カレッジ
第7章 トリニティへの帰還
第8章 歴史とは何か
第9章 「光栄ある孤立」?
第10章 ライフワークの完成
第11章 「傷つけども屈せず」
著者等紹介
ハスラム,ジョナサン[ハスラム,ジョナサン][Haslam,Jonathan]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジを卒業後、バーミンガム大学などで教鞭を執り、現在、ケンブリッジ大学国際研究センター教授(国際関係史)。1973年以降、E・H・カーに師事した経験を持つ。専攻:歴史学
角田史幸[ツノダフミユキ]
1950年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。専攻:哲学・現代思想。秀明大学英語情報マネジメント学部教授
川口良[カワグチリョウ]
1957年生まれ。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻:日本語学・日本語教育。秀明大学総合経営学部准教授
中島理暁[ナカシママサアキ]
1970年生まれ。ニューヨーク市立大学大学院修士課程修了。専攻:現代医学史・生命倫理学。秀明大学総合経営学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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