内容説明
ヨーロッパ近代の成立期、激動の時代を知と自由と愛を求めて駆け抜けた三人の聡明な女性たち。ゲーテ、シラー、フィヒテ、シュレーゲル兄弟、シェリング、ブレンターノ…、ドイツ精神史上最も刺激的なこの時代の最も刺激的な男たちと織りなされるロマン。男性の歴史と文学の陰に埋没した女たちの声が今ここによみがえる。
目次
第1章 「このような制限された自由にわたしは満足できない」―カロリーネ・ミヒャエリス=ベーマー=シュレーゲル=シェリングの生涯
第2章 「わたしはみすぼらしい中間の道を歩むことはできない」―ドロテーア・メンデルスゾーン=ファイト=シュレーゲルの生涯
第3章 「より自由な生き方を楽しみ、人生のさまざまな権利を男性と分かち合う」―ゾフィー・シューバルト=メロー=ブレンターノの生涯