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イギリス近代詩法

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  • サイズ A5判/ページ数 436p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327481407
  • NDC分類 931
  • Cコード C3098

出版社内容情報

モダニズム文学の丹念な解読、渾身の詩学講義

 20世紀は、英文学に豊穣な実りと新しい批評の地平を生みだした。著者は、ワイルドから始めて、イェイツ、エリオット、ジョイスらを中心に、小説と詩の技法と構造、批評の方法を解読し、20世紀文学の総括的詩学論を展開する。第54回読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞。

著者紹介
高松雄一(たかまつ ゆういち) 1929年北海道生まれ。東京大学英文学科卒。東大名誉教授。訳書:ダレル『アレキサンドリア四重奏』、ジョイス『ユリシーズ』(共訳)など。

目次
イギリス近代詩法/意識の詩法と狂気/モダニズムの断面/ワイルドとその後/ある新年の手紙

詩法とオラトリー/イェイツの反自然/イェイツの文体と植民者の運命/墓碑銘について/媒体構築に関する覚書/エリオットの原像

狂気の役割について/イギリスのソネット/物語の奥には何があるか/ワーズワスの現実/二つのスティーヴンソン論/ジョイスの両義的リアリズム/物語作者ダレルの実験

内容説明

20世紀は、英語文学に豊穣な稔りを生んだといえよう。前世紀と異なる画期的な小説作法と詩、批評の地平の発見があった。イギリス文学はその先陣をきって、多くの文学思想を世に問うた。著者は、ワイルドの周辺から筆を起こし、イェイツ、エリオット、そしてジョイスらの文学テクストを前に、思索と推敲を重ね、達意の総括的詩学論を展開する。

目次

イギリス近代詩法
意識の詩法と狂気―アーサー・シモンズの場合
モダニズムの断面―詩法の意味するもの
ワイルドとその後
ある新年の手紙
詩法とオラトリー―イェイツの「発見」について
イェイツの反自然―あるいは消去法としての詩法
イェイツの文体と植民者の運命
墓碑銘について―イェイツとリルケ
媒体構築に関する覚書―「伝統と個人の才能」について
狂気の役割について―『リア王』断想
イギリスのソネット―その特性について
物語の奥には何があるのか―『恋人の嘆き』解釈のこころみ
ワーズワスの現実
二つのスティーヴンソン論
ジョイスの両義的リアリズム―『ダブリンの市民』考察
物語作者ダレルの実験

著者等紹介

高松雄一[タカマツユウイチ]
1929年北海道生まれ。東京大学英文科卒業。国学院大学を経て、北海道大学、東京大学、駒沢大学で教鞭をとり、東京大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。