内容説明
中国の産業はなぜ発展し続けているのだろうか。その原動力はなんだろうか。「旺盛な参入、分散した市場シェア、低い価格」を中国の産業にもたらしたのは何か。そのプロセスを大胆に分析する。
目次
中国の産業はどのように発展してきたか:問題の背景
「旺盛な参入と低い価格」をめぐる分析枠組み
第1部 旺盛な参入(垂直統合・非統合の選択とガバナンス;テレビとエアコン:垂直分裂が推進したプロダクト・イノベーション;「山寨」携帯電話:プラットフォームと中小企業発展のダイナミクス;風力発電設備産業:キャッチアップ過程に政策の果たした機能;専業市場システム:中小企業と市場開拓)
第2部 需要と技術(需要の階層性:自動車産業の県レベル販売データから見た競争と苗床効果;技術:海外からの技術導入と旺盛な参入)
第3部 低い価格(食糧:安価な食糧を生み出す流通制度と農業技術;労働:固定費から変動費へ;エネルギー:低価格誘導政策の見直し)
著者等紹介
渡邉真理子[ワタナベマリコ]
1968年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得、博士(経済学)。現在、日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所(以下、アジア経済研究所)主任研究員。専門:中国経済、実証応用ミクロ経済学(契約理論、産業組織論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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