内容説明
「進歩」を体制イデオロギーとする国家、アメリカ。そんな「進歩の国」になぜ、ティーパーティーやキリスト教保守主義などの強力な保守主義運動が存在するのか?本書ではこの矛盾に着目し、保守主義運動の誕生からティーパーティー運動までを視野に収めて、「アメリカン・イデオロギー」を浮かび上がらせる。
目次
序章 「遍在するアメリカ」をどう対象化するか―親米と反米のはざまで
第1部 保守主義運動の来歴と台頭(アメリカにおける保守とリベラル―対立の起源と展開;保守主義台頭の力学―運動インフラの構築とそのインパクト;保守主義運動の持久力とその限界)
第2部 保守系インフラの役割(保守系シンクタンクとアイディアの戦略的動員;攻勢をかける保守系メディア―「リベラル・バイアス」への不信感とフォックス・ニュースの台頭;宗教勢力の政治活動を支えるインフラ―クリスチャン・ライトの政治的台頭)
第3部 オバマ時代における変化(現象としてのオバマ―「移動し続ける人」の大統領選挙;ブッシュ政権後のアメリカ保守主義―その凋落と再生の条件;変貌をとげる福音派―政治と信仰の新たな関係の可能性;共和党とティーパーティー運動―アメリカ保守主義をめぐる新しい動向)
著者等紹介
中山俊宏[ナカヤマトシヒロ]
1967年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部を卒業。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科博士課程修了、博士(国際政治学)を取得。日本政府国連代表部専門調査員、日本国際問題研究所主任研究員、ブルッキングス研究所招聘客員研究員、津田塾大学学芸学部准教授などを経て、青山学院大学国際政治経済学部教授、日本国際問題研究所客員研究員。専門はアメリカ政治外交、日米関係、国際政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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