出版社内容情報
哲学的な議論や論証そのものに焦点を当てる「問題中心型」のスタイルで、現代の言語哲学の主要な論点を紹介する。
言語哲学は20世紀を通して哲学の焦点の一つであったが、1960年代以降、とりわけ大きな進展をみせた。本書は言語哲学の領域を四つに分けて概説したものである。第Ⅰ部はラッセルと最近のクリプキの理論、第Ⅱ部は本書の中核をなす意味の理論、第Ⅲ部は言語行為論と語用論、第Ⅳ部はメタファー論である。
関連書:服部裕幸 『言語哲学入門』 (小社刊)
第1章 意味と指示
Ⅰ 指示の理論
第2章 確定記述
第3章 固有名:記述説
第4章 固有名:直接指示と因果-歴史説
Ⅱ 意味の理論
第5章 伝統的な意味の理論
第6章 「使用」説
第7章 心理説:グライスのプログラム
第8章 検証主義
第9章 真理条件説:デイヴィドソンのプログラム
第10章 真理条件説:可能世界と内包的意味論
Ⅲ 語用論と言語行為論
第11章 意味論的語用論
第12章 言語行為論と発語内の力
第13章 さまざまな含意関係
Ⅳ 暗黒面
第14章 隠喩
訳者あとがき
用語集
文献一覧
索引
内容説明
現代の言語哲学の主要な論点を紹介する、堅実でバランスのとれたテキスト。
目次
意味と指示
1 指示の理論(確定記述;固有名:記述説;固有名:直接指示と因果‐歴史説)
2 意味の理論(伝統的な意味の理論;「使用」説;心理説:グライスのプログラム;検証主義;真理条件説:デイヴィッドソンのプログラム;真理条件説:可能世界と内包的意味論)
3 語用論と言語行為論(意味論的語用論;言語行為論と発語内の力;さまざまな含意関係)
4 暗黒面(隠喩)
著者等紹介
ライカン,W.G.[ライカン,W.G.][Lycan,William G.]
アメリカの哲学者。1945年ウィスコンシン州ミルウォーキーに生まれる。シカゴ大学で博士号取得後、現在、ノースカリフォルニア大学William Rand Kenan,Jr.Professorに就いている。専門は、言語哲学と心の哲学
荒磯敏文[アライソトシフミ]
1975年生まれ。学習院大学文学部卒。現在、東京都立大学人文科学研究科博士課程在学中
川口由起子[カワグチユキコ]
1975年生まれ。千葉大学大学院自然科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員(PD、東京大学大学院)
鈴木生郎[スズキイクロウ]
1978年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。現在、同大学文学研究科博士課程在学中
峯島宏次[ミネシマコウジ]
1978年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。現在、同大学文学研究科博士課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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34
白義
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