言語哲学―入門から中級まで

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  • サイズ A5判/ページ数 354p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784326101597
  • NDC分類 801.01
  • Cコード C3010

出版社内容情報

哲学的な議論や論証そのものに焦点を当てる「問題中心型」のスタイルで、現代の言語哲学の主要な論点を紹介する。

言語哲学は20世紀を通して哲学の焦点の一つであったが、1960年代以降、とりわけ大きな進展をみせた。本書は言語哲学の領域を四つに分けて概説したものである。第Ⅰ部はラッセルと最近のクリプキの理論、第Ⅱ部は本書の中核をなす意味の理論、第Ⅲ部は言語行為論と語用論、第Ⅳ部はメタファー論である。

関連書:服部裕幸 『言語哲学入門』 (小社刊)


第1章 意味と指示

Ⅰ 指示の理論

第2章 確定記述
第3章 固有名:記述説
第4章 固有名:直接指示と因果-歴史説

Ⅱ 意味の理論

第5章 伝統的な意味の理論
第6章 「使用」説
第7章 心理説:グライスのプログラム
第8章 検証主義
第9章 真理条件説:デイヴィドソンのプログラム
第10章 真理条件説:可能世界と内包的意味論

Ⅲ 語用論と言語行為論

第11章 意味論的語用論
第12章 言語行為論と発語内の力
第13章 さまざまな含意関係

Ⅳ 暗黒面

第14章 隠喩

訳者あとがき
用語集
文献一覧
索引

内容説明

現代の言語哲学の主要な論点を紹介する、堅実でバランスのとれたテキスト。

目次

意味と指示
1 指示の理論(確定記述;固有名:記述説;固有名:直接指示と因果‐歴史説)
2 意味の理論(伝統的な意味の理論;「使用」説;心理説:グライスのプログラム;検証主義;真理条件説:デイヴィッドソンのプログラム;真理条件説:可能世界と内包的意味論)
3 語用論と言語行為論(意味論的語用論;言語行為論と発語内の力;さまざまな含意関係)
4 暗黒面(隠喩)

著者等紹介

ライカン,W.G.[ライカン,W.G.][Lycan,William G.]
アメリカの哲学者。1945年ウィスコンシン州ミルウォーキーに生まれる。シカゴ大学で博士号取得後、現在、ノースカリフォルニア大学William Rand Kenan,Jr.Professorに就いている。専門は、言語哲学と心の哲学

荒磯敏文[アライソトシフミ]
1975年生まれ。学習院大学文学部卒。現在、東京都立大学人文科学研究科博士課程在学中

川口由起子[カワグチユキコ]
1975年生まれ。千葉大学大学院自然科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、日本学術振興会特別研究員(PD、東京大学大学院)

鈴木生郎[スズキイクロウ]
1978年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。現在、同大学文学研究科博士課程在学中

峯島宏次[ミネシマコウジ]
1978年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。現在、同大学文学研究科博士課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

20
分析哲学者たちの例文を創造する能力のなさには、伝統を参照すること以上の意味があるのかもしれない。たとえばラッセルの「現在のフランス国王は禿である」の馬鹿らしさ。日常生活のなかでこんな文を使うひとは想像しにくい。また、単純で自明な文の例として持ち出される「雪は白い」にしても、なんの脈絡もなしにこんな文を使うひとは見たことがない。どちらの例についても言えるのが、言葉の二つの意味のレヴェルのうち、フレーゲが「Sinn」と呼んだ文脈依存的なレヴェルの方が、意図せず強調されてしまっているように見えることだ。2018/01/06

白義

8
今読める代表的な言語哲学の教科書。指示、意味の理論から言語行為、隠喩までこの分野の代表的な論点が網羅されている。各思想の的確なまとめに加えて、それらへの反論と宿題も必ず出てくるので、自習したい中級者に特に向いているだろう。グライスの心理説は今まであまり聞かなかったけど、なかなか基礎的かつ有効そう。やっぱり心理的には意味の使用説はインパクトが強いなあ。言語哲学は英米分析哲学の代表なので大まかな、輪郭だけでも早めに掴むとはかどる2012/02/04

3
大学入学時に言語哲学入門として読み通したやつ。他書と比較して明確なメリットと感じるのは、とにかく構成上の配慮が行き届いていること。主要な問題領域における主勢力の主張とそれに対する反論を順序だてて解説しつつ、各章冒頭と末尾には議論の要点のごく簡潔なまとめと文献案内を付す。これ1冊で言語哲学の主要なトピックと論点をおさらいできるという意味ではお得。ただし解説文そのものは正確でも丁寧でもなく、言語哲学の初学者が入門として最初の1冊目にこれを選ぶのは微妙かもしれない......隠喩について取り上げてるのはgood2021/11/20

べっか

2
デイヴィッドソンのところは難しい。次はデイヴィッドソンの原著に進みたい。2018/06/12

コマイヌ

2
曲がりなりにも言語に興味がある人間にとりあえず指示の理論・命題説(特に冠詞!!)から入るの駄目だと思う、ウィトゲンシュタイン的な使用説とグライスの話し手の意味のが遥かに自然、それらへの反論を通してデヴィドソンの真理条件説を知ったら命題説の理論に戻れば良いと思う。飯田著や多分他の教科書でも共通のそれで最初を乗り越えるのがめちゃくちゃ辛い。この本の構成は初見で読みにくいが後から纏めや議論を見直しやすいとても良い教科書だと思う、以降の議論を追うなら手元に置きたい。2016/09/25

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