内容説明
時代は世紀末に―いよいよ先の見えなくなる社会の動き。かつて「消費社会」論の新時代を拓いたボードリヤールが、この世紀末の世界を見きわめ、近未来的な予測を展開した成果がここにある。彼は言う―。〈悪〉が眼にみえない膜となって、世界を覆っている、と。きわめて今日的な事象を数多くとりあげ、あざやかに解読してゆく本書は、推理小説を読むような意外性と、SFを読むような想像の快楽を与えてくれる。
目次
狂宴の後で;美的なものを越えて;性的なものを越えて;経済を越えて;超伝導体的な出来事;オペレーショナルな白さ;ゼロックスと無限;消毒と有毒性;欲動と斥力;テロリズムの鏡;悪はどこへ行ったのか?;ネクロスペクティヴ;エネルギーの運命;呪われた部分のテオレマ;ラディカルな他者性
出版社内容情報
1990年代に入り,消費社会の進行はついに飽和点に達した。すべてを殺菌・漂白し,否定的なものを完全に排除したかに見える社会――だが,「悪」は滅んではいない。それは眼にみえない膜となって世界を覆い,ウイルスのようにシステムに侵入してくるのだ。エイズからコンピュータ・ウイルス,株の暴落からテロリズムまで,「世紀末」世界の戦慄のシナリオを提出する。



