内容説明
古代ヤマト王権発祥の地から最新発掘により東西一直線に並ぶ四棟の建物跡が出現した。大型建物は出雲大社の原型といえる初期ヤマト王権の大王の宮殿。隣接する建物は棟持柱をもつクラとしての神宮正殿の原形。記紀の記述を裏付ける神宮と出雲大社の源流が両者ともに纒向遺跡にあった。
目次
序章 本書の位置づけと方法
第1章 纒向遺跡の復元
第2章 纒向から伊勢・出雲へ―記紀の検討による復元建物D、Cの性格
第3章 出雲大社の本殿と祭祀
第4章 出雲大社境内遺跡と出雲大社本殿の復元―鎌倉時代の出雲大社本殿
第5章 神宮の祭儀と建築
第6章 纒向遺跡にみる神宮と出雲大社の源流
著者等紹介
黒田龍二[クロダリュウジ]
1955年三重県に生まれる。名古屋工業大学工学部建築学科卒業。神戸大学大学院博士課程修了(学術博士)。日本建築学会奨励賞・建築史学会受賞。現在、神戸大学工学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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