岡上淑子全作品

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  • サイズ B5判/ページ数 189p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784309279114
  • NDC分類 726.9
  • Cコード C0071

出版社内容情報

優雅で不穏、繊細で大胆――幻のコラージュ作家岡上淑子の150作品を収めた完全版作品集。文献、所在不明作品一覧など資料も充実。

内容説明

優美で不穏、繊細で大胆―幻のコラージュ作家の150作品を完全収録。高知県立美術館「岡上淑子コラージュ展―はるかな旅」公式図録。

著者等紹介

岡上淑子[オカノウエトシコ]
1928年、高知県生まれ。文化学院デザイン科卒業。22歳から約7年間独自にコラージュを制作。瀧口修造に見出され、タケミヤ画廊で個展。2000年、44年ぶりの個展「岡上淑子フォト・コラージュ―夢のしずく―」開催後、国内外で作品を展覧。2015年、国内初の作品集『はるかな旅』(河出書房新社)を刊行。2018年、初回顧展「岡上淑子コラージュ展―はるかな旅」を高知県立美術館で開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

132
表紙(『招待』という作品)に魅かれて読みました。岡上淑子の作品は初めて鑑賞しました。シュール&エロティック、数十年前の作品がほとんどですが、古さは感じませんでした。50年以上前からこうした作品を創造していることも驚きですし、作者が90歳で現役というのも素晴らしいです。2018/02/13

コットン

65
これらの作品が全て1950年代に作られていて、その斬新で効果的な感覚が素晴らしい。素材と配置の妙が鋭い!2018/03/02

メタボン

36
☆☆☆☆ 詩的でその幻想性が素晴らしいコラージュ作品たち。初期の黒を背景とした作品たちが特に好き。女の首が別のものにすげ替えられる作品が多いが、これが何とも不気味でありながらも象徴性が強く、心に刺さってくる。眺めているだけで創作意欲が湧いてくるようなイマジネーション豊かな作品集だった。武満徹の音楽も似合いそうだ。高知県立美術館で是非実物を鑑賞したい。2020/09/11

りりす

24
この美しく自由で不穏なコラージュは敗戦後の東京で一人の女性によって作られた。女性の手が『箒や、皿や、裁縫の為に』あった時代、岡上淑子は鋏と糊を手にとり、進駐軍の残した洋雑誌を切り抜いてこれらの作品を生み出した。紙面の女性は皆自由だ。作者自身のお気に入り《海のレダ》は世界最速のボートのあげる水しぶき写真に女性と白鳥を切り貼りしたものだ。つまりこの女性は世界最速で海面を走っているのだ。残念ながら作者はその後の結婚で創作から遠ざかることを免れなかったが、紙面の女達は国も世紀も跨いで飛翔する。「私たちは自由よ」と2019/09/08

tom

16
終戦直後の一時期に突然現れた女性の作品集。彼女の身の回りにあった雑誌の写真からコラージュを作る。その作品が、何十年も過ぎ、彼女が90歳を超えて評価され、この本になったという。でも、申し訳ないけれど、作品の良さは、私にはいまいち不明。こういうものは、実物を見ないと分からないというのが実感。実物を見たうえで、この本を読めば、印象が変わった可能性大。登場時の評論家は「若い女が訳の分からぬものを作って」というコメントをしている。見慣れないものは、引きずり落そうとする男の下品さ。なかなかのものだ。2020/10/01

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