巨大ブラック企業

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309248233
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

巨大企業が抱える根深い問題を暴き出し日本経済の核心を斬る。各企業の内情を知り尽くした人物との対話と、著者自身による論考。

内容説明

日本を代表する5大企業の底知れぬ闇を、すべて暴く。

目次

第1章 東京電力(東電の知られざるブラックぶり;東電と原発と戦争(斎藤貴男×佐高信))
第2章 東芝(東芝凋落の根本原因;ソニーと東芝はどう違うか(辻野晃一郎×佐高信))
第3章 日本航空(日航は政治企業である;日航に注ぎ込まれた国民の税金(森功×佐高信))
第4章 トヨタ(トヨタ絶望工場の現在;トヨタスキャンダル事件史(井上久男×佐高信))
第5章 松下電器(パナソニック)(松下PHP教の実態;幸之助と松下電器、骨肉の昭和史(立石泰則×佐高信))

著者等紹介

佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県酒田市生まれ。高校教師、経済誌の編集長を経て評論家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

78
日本を代表する総合電機、航空会社、自動車・家電などの企業についてブラックな面について言及(あくまで著者の視点)つい先日もある電機メーカーでパワハラと思われる自殺のニュースがあった。昔のことを持ち出すのはいけないがパワハラやサービス残業は当たり前だった。私も体験者。ただ今と違うのはあんまりにも規則や法律に縛られることが多すぎてガチガチになっていることだ。企業側は世間体だけで規則や規制の締め付けをあかる反面社員は窮屈になっている。ブラック企業からの性急な脱却を目指した反動かもしれない。2019/12/08

キク

51
いわゆるブラック企業は社風が問題だけど、本書で取り上げている東電、トヨタ、パナソニック、東芝等の大企業は、その資本力でメディアとの深い関係を築いて組織の在り方としてブラック化しているという。佐高さんらしい視線だ。東電の大量のCMは消費者への影響は小さいけれど、メディアに莫大な広告費を流すこと自体が目的だという。つまり、自民党への献金問題を指摘するメディアが、東電やトヨタからもっと莫大な広告費という献金を受けている。資本主義社会で、ただで受け取れるものを信じちゃいけない。みえない対価は絶対にあるんだから。2021/12/05

AICHAN

49
図書館本。東電が広告を出すのは原発安全神話を広めるためと、マスコミに金を垂れ流してマスコミを支配するため…。ソニーが開発した記録媒体のノウハウを松下が盗みビクターにVHSを作らせ販売した。松下電器はマネシタ電器であり、松下幸之助の松下伝記製作会社だ…。東芝などの大企業は社員洗脳や社員監視によってイエスマンを作る…。経産省からの天下りで航空業界に無知な人間が社長や会長を務めるJALは安全対策は二の次で、それゆえ多くの事故を起こしてきた。JALほどマスコミにタカピーな会社はない…。面白い話が盛りだくさんだった2019/11/09

けぴ

47
ワタミのようなわかりやすいブラック企業でなく、一流といわれながら残念な企業の話。東京電力、東芝、日本航空、トヨタ、松下電器が取り上げられる。日本航空がつぶれたあと税金で再生、その後、法人税免除で金がだぶついている話はビックリ。松下電器がビデオでVHSで成功したのはソニーのベータをパクっただけ、しかもビクターが開発したように見せる念の入れよう。マネシタ電器といわれるわけです。何も知らなくでも理解できるように背景を記載すると当時を知らない読者もなるほどと分かるのですが。内容は面白いがひとりよがりが残念。2019/11/29

ジョンノレン

45
本邦を代表する5社の暗部とその異様さを炙り出す。佐高氏の単独見解と各社を深くリポートしたライターとの対談で内容を深める。国策企業の名の下に政治や官僚に翻弄されると同時にそうした環境に甘え切った無責任体質が今も変わらぬ東京電力、長きに亘る粉飾決算でもトップの責任が問われず挙げ句の果てに高収益部門の切り売りに晒される東芝、破綻後も超甘債務切り捨てや血税投入あっての回復後またぞろ大幅昇給に走る日本航空。また封建体質が抜けずトップ企業の奢りの露呈するトヨタ、それに松下電器のレジェンド幸之助氏にも容赦ない。→2023/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12230342
  • ご注意事項