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哲学者廣松渉の告白的回想録

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309243740
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0010

内容説明

幼少期、そしてコミュニストとしての青春を経て、ニュー・レフトの理論家へ―はじめて明かされる事実とともに廣松渉の新たな姿が浮かび上がる。ただ一度だけ自ら語った、生涯の軌跡。希有な思想家はいかにして生み出されたのか―。

目次

第1章 激動と移動の幼少期(出生;幼児期の想い出 ほか)
第2章 早熟のコミュニスト(柳川伝習館と共産党;学外活動と税金闘争 ほか)
第3章 学生運動と困窮の時代(破防法闘争と国際派全学連;リンチ事件 ほか)
第4章 政統と異端の間で(六全協前後;復党 ほか)
第5章 ニュー・レフトの理論家として(六〇年安保闘争前後;『ドイツ・イデオロギー』編纂とマッハ翻訳 ほか)

著者等紹介

小林敏明[コバヤシトシアキ]
1948年、岐阜県生まれ。1974年、名古屋大学院文学研究科修士課程修了。1996年、ベルリン自由大学Promotion。2000年、ライプツィヒ大学Habilitation。現在、ライプツィヒ大学東アジア研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ex libris 毒餃子

2
中学生がドス持って歩くとかガチコミュニストとかそんな少年があのような本を将来、書くとはねぇ2017/01/11

Happy Like a Honeybee

2
左翼活動の話がメインで関心のない人にはあまり。 学術的な内容を期待してただけに残念な結果。2014/10/14

白義

2
自らを語る文章の少ない廣松さんの貴重なインタビュー。注記も詳しく小林さんの周辺まで含めた緻密な取材、調査がうかがえる大変な労作です。それにしても12歳で共産党宣言、13歳で青年共産同盟って凄いですね。戦後左翼活動史に尋常じゃないレベルでがっつり絡んでいます。構成も主に戦後初期の左翼活動史が詳しいのでそちらの知識はいるかも。しかし、一番面白いのは中学の頃の不良少年っぷり。ドスを常に二本常備し『丸腰で歩くなんて、そんなみっともないことするけえ(笑)』と笑う廣松さんと哲学者廣松渉のギャップが最高すぎます2011/07/24

里のフクロウ

1
廣松渉の左翼活動家として生き様の所々に哲学への関わりが告白されているといったもの。活動家としての廣松を支えたのはまさに体制批判。それは哲学の役割をヒュポダイム批判にあるとすることに通じていると感じる。哲学書において既成のヒュポダイム打破の困難性を述べているが、それは実践行動を通じて実感してのもの言いとも感じられた。更にエネルギッシュな実践行動家としての姿とインタヴューへの答え方から実直誠実な人柄がしのばれる。廣松哲学の扉をたたきたくなってきた。2016/08/17

Kubotan

0
おもしろくて、一気に読んでしまった。駒場で受けた西洋哲学史の講義や、特にお願いして直接教えを請うたゼミナールのことを思い出す。2014/05/20

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