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三沢と橋本はなぜ死ななければならなかったのか―90年代プロレス血戦史

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309026220
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

志半ばで世を去った名レスラー2人は、なぜ、肉体を酷使しながらも闘い続けたのか。その深層をプロレス史に刻まれた事件と共に追う!

内容説明

90年代のプロレス世界はレスラーがいたずらに生き急ぎ、ファンはより強い刺激を追い求める怒涛と混沌の連続だった。そして、時代の体現者となった三沢と橋本を後に襲った悲劇は、この時すでに萌芽していた…。リングを支配してきた両雄に引導を渡すべく蜂起した破壊者たち。彼らが掴みかけた天下、あるいは苦悶、喪失とは…。凄絶な闘いの深淵をいま再びたどる!

目次

1章 1990年三沢光晴の重荷―寡黙な男が背負わざるを得なかった全日本の未来
2章 1991年ジャンボ鶴田の絶頂―新世代の障壁となった怪物、最後の輝き
3章 1992年大仁田厚の爆風―猪木の遺産を食みながら開花したハードコアプロレス
4章 1993年天龍源一郎の入魂―“約束の地”に向かった男が創造した新日本の栄華
5章 1994年橋本真也の確立―天龍越えで実現した「肥満体型レスラー」のエース襲名
6章 1995年武藤敬司の驀進―プロレス・バブルの黄昏時に打ち砕かれた“UWF神話”
7章 1996年川田利明の鬱屈―ガラパゴス化した馬場・全日本がついに“鎖国”を解く
8章 1997年蝶野正洋の襲来―黒いカリスマ率いるヒール軍団が変えた新日本の景色
9章 1998年高田延彦の別離―プロレス人気を破綻させた男が向かった新たな世界
10章 1999年そして、ジャイアント馬場の死―規範を失ったプロレス界が露呈した世代間の断絶

著者等紹介

西花池湖南[ニシハナイケコナン]
1961年生まれ。同志社大学卒。1980年代から90年代にかけて新書をメインにした出版社に在籍。当時、売れないとされてきた「活字プロレス路線」と新書哲学を組み合わせ、十数冊に及ぶプロレス探究本を世に問い、好評を博す。現在は21世紀以降に明らかにされた諸事実をもとに、プロレス芸術を後世に伝え、新たな活字プロレスの世界を提示すべく、精力的に執筆活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

21
子供の頃は周りにプロレス好きが何人かいて、よく三沢やムタの話しをしていた。本書は題名はあまり関係なく、1990年からの約10年のプロレス界を追いかけている。懐かしく読んだ。興行としての裏側が垣間見えるのが良いのか悪いのか。2019/07/24

摩訶不志木

9
三沢と橋本の死について書いてあるというよりは、90年代のプロレスを振り返る教科書的な一冊。プロレス本は団体史や個人史が多いが、本書を読めば全体的な流れが分かる。2019/11/22

豊平川散歩

8
1990年代の血戦史のサブタイトル。自分が思うに最高に良かった時代だった。当時は男女合わせて40もの団体が存在していた。大仁田がインディーの始まりともいえるFMWを立ち上げた後、数々の小規模団体が生まれた時代である。 また、UWFが分裂した後の変化は早かった。信頼の崩壊からの進化なのか。特に馬場、鶴田が亡くなった後はとにかく目まぐるしい時代であった。三沢、橋本、冬木も早すぎる死であった。 次はもう一冊の80年代を振り返ろう。2019/12/28

佐藤光弘

7
昭和のプロレス界を牽引した2大巨頭、ジャイアント馬場とアントニオ猪木。 平成の始まり、90年代の幕開けと共に、全日四天王と闘魂三銃士が時代の寵児となっていく。 その中心であった三沢光晴は2009年、橋本真也は2005年に、現役のまま突然この世を去ることになる。 その遠因が、栄華を極めた90年代にこそあったと著者は綴る。 真剣勝負以上の真剣勝負がプロレス。 三沢と橋本の死が、それを教えてくれる。 ファンが熱く熱く熱狂した時代を、丹念な資料の精査で掘り起こしていく好著。2018/06/05

5〇5

6
団体、レスラーの動向を時系列に並べることで、1990年代のプロレス社会全体の流れがよくわかる ♦電撃爆破マッチ、三銃士、Uインター、四天王、nWoなど当時を振り返り、懐かしい思いで読了 ♣プロレスバブルのこの時代は、馬場・猪木の影響を受けながらも多様化と高度化の時代である ♥著者は、三沢と橋本を引き合いに、その裏側の過激な実情を考察してみせる。プロレス村の奥深さを改めて痛感する ♠90年代ベストバウト:95.10.9(東京ドーム)武藤敬司vs高田延彦(週プロ企画より)2018/11/01

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