内容説明
時間を軸にして、これまでに見慣れた空間地図や地球儀を変形する試み。多視点から解析して生みだされたデータ群を再構成し、新しい視点を加え図像化する。数々の伝説的なヴィジュアルデザインを生みだした杉浦康平が、1960年代から挑戦しつづけた「ダイアグラムデザイン」、「時間地図」群の全貌…。初期ダイアグラムを共作した松岡正剛との対談をはじめ、多木浩二によるエッセイ、かつて時間地図の編集・制作にかかわった、村山恒夫・赤崎正一らによる寄稿・インタビュー、後半では、建築家・白井宏昌やhclab.の若手クリエーターが、時間地図のデジタイズによって、“スギウラ時間地図”の試みを解読する…。
目次
ダイアグラム・コレクション(足跡としての、時間地図;紙の「マルチメディア」実験―『百科年鑑』生誕クロニクル;新しい時間地図を生みだす―“スギウラ時間地図”の試み)
ダイアグラム・コレクション(時間地図のモデル化に挑む―時間のヒダ、空間のシワを可視化する;建築家にとっての時間地図;デジタイズされた時間地図の再解釈と展開;時間地図のかなたへ…)
著者等紹介
杉浦康平[スギウラコウヘイ]
グラフィックデザイナー。神戸芸術工科大学アジアンデザイン研究所所長。1932年東京都生まれ。1960年代から、デザインの仕事と並行して独自のヴィジュアル・コミュニケーション論、アジアの図像研究、知覚論、音楽論を展開し多くのクリエイターに影響を与える。時間地図をはじめとするダイアグラム・デザインは、独創的なアイディアを盛り込んだブックデザインとともに、杉浦デザインを代表する
松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長・イシス編集学校校長。1944年京都市生まれ。工作舎設立。雑誌『遊』を創刊し、その後編集工学研究所を設立、「編集工学」を提唱
多木浩二[タキコウジ]
思想家、評論家。1928年神戸市生まれ。写真をはじめ、芸術・建築の批評活動を行った。2011年死去
村山恒夫[ムラヤマツネオ]
編集者。新宿書房代表。神奈川県生まれ。平凡社世界大百科事典、百科年鑑編集部、マイクロソフト社『エンカルタ百科事典日本版』編集長など歴任
白井宏昌[シライヒロマサ]
建築家。H2Rアーキテクツ共同主宰。1971年東京都生まれ。Kajima DesignやOMAをへて独立。ロンドン大学政治経済学院修了、博士(都市社会学)。設計活動とともに都市研究にも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
保山ひャン
YuYu
の
-
- 和書
- 新大山道場極真館の夜明け