内容説明
パナマ(94年)、ベネズエラ(99年)、エクアドル(08年)、ボリビア(09年)…紛争のたえない中南米諸国では、米軍など「外国軍事基地禁止」や「軍隊廃止」などの「平和条項」をおりこんだ新しい憲法が、次々に生まれている。そのお手本になったのが、コスタリカ憲法12条、そして日本国憲法9条。アジアにも広がりつつある「平和憲法」への挑戦の時、「冷戦型」思考から脱却する時が来た。「日米安保改定50年」の年に見えてきた「武力によらない平和」のつくり方。
目次
1 世界に広がる9条と国際連帯(パトカーに先導されて会場へ―ベトナム「ハノイ大会」;世界の9条認知度に驚く日本の法律家 ほか)
2 外国軍事基地も軍隊もなくした新たな憲法(日本国憲法9条とコスタリカ憲法12条;軍事費を教育の予算に ほか)
3 法と市民の力が実現する「武器・核なき世界」(戦後60年間戦争をしないで過ごすことができた;自衛のための必要最小限度の実力 ほか)
4 アジアからみた日米安保(日本の報道と異なる「北朝鮮ロケット発射」;海外からみた日米安保条約 ほか)
5 みえてきた、「武力によらない平和」のつくり方(市民パワーで米軍基地撤去;「9条+安保・自衛隊」からの脱却 ほか)
著者等紹介
笹本潤[ササモトジュン]
1962年東京生まれ。東京大学法学部卒。弁護士。日本国際法律家協会(JALISA)事務局長。9条を世界に広める「グローバル9条キャンペーン」や「武力紛争予防のためのネットワーク(GPPAC)」の運動に取り組み、毎年世界各地で開催される国際会議や平和集会などに積極的に参加、海外の法律家やNGOなどとの交流、ネットワークづくりをすすめてきた。「9条世界会議」発起人の一人。2008年6~12月コスタリカに留学。カルロス・バルガス氏の法律事務所にて研修、コスタリカをはじめ中南米の憲法問題を調査・研究してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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