出版社内容情報
不公平な税制をただすだけで、38兆円の確保は可能だ! 財源試算から、消費税によらずに豊かな暮らしを実現する道筋を示す。
内容説明
これで解決!税制のゆがみをただせば子育て、教育、福祉の財源は、ある。大企業・資産家には優しく、中小企業・庶民に厳しい、ゆがんだ日本の税制を、憲法の理念にもとづいて大改革。誰もが豊かに暮らせる税のあり方を提案する。
目次
はじめに―考えてみよう日本の税制と社会保障
序章 ゆがめられた日本の税制
第1章 景気を悪くし、生活を苦しくする消費税
第2章 所得税は高い?安い?
第3章 日本の住民税は重い
第4章 日本の法人税は高くない
第5章 不公平な税制をなくせば社会保障財源が得られる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
33
消費税増税が社会保障と教育の充実のためにはかかせないと宣伝されているなか、この本は文字通り消費税に頼らない日本を示す良書といえます。今の日本の税制は全体的に弱いところからも容赦なく取り立てる仕組みになっています。消費税は最たるものです。しかし、トヨタを始めとした大企業は優遇税制のために税を納めていない実態が明らかにされ、また1億円以上の所得の人は税が軽くなる仕組みも明らかにされています。所得再分配原則に立つのであれば、負担できるところに相応の負担をして国民の文化的な生活を守ることこそ重要だと思いました。2018/02/01