内容説明
畑中彰二、40歳。鉄鋼メーカーの営業。仕事の虫。日曜日の一家だんらんを唯一の楽しみにしている。智恵子、36歳。光風台子ども会役員。誠、12歳。光風台子ども会ソフトボールチームのキャプテン。由美、10歳。とうさんっ子のあまえんぼ。―畑中家の4人は地方都市の郊外に家をもち、しあわせな生活を営んでいた。そこへ突然降ってわいたような彰二の転勤、そして東京への単身赴任。インコのチロの失踪。愛犬力の死。友人三上の父の死。由美の家出。つぎつぎとおこる事件をきっかけに、智恵子、誠、由美はそれぞれの立場から、「家族」とはなんだろうと考えるのであった。