感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
45
「町からきた少女」は、舞台はロシア、戦時中、町から疎開してきた少女が主人公、みなしごになった少女と田舎での新しい家族や人々との心暖まる触れ合いが美しい、素敵な作品でした。新装版を出して欲しいな。これをカルピスこども劇場でアニメ化すればいいのにと思える。良い本とで会えた気分です。2017/02/15
シルク
15
ううっ…(´;ω;`)素晴らしいであります。なんと言ったら良いのか、素晴らし過ぎてわたくしは表現に迷う。本当に幼いこどもの時、今くらいの季節の夕方が好きだった。家の近くの草っぱらで、しゃがみ込んで土をいじったり、花を摘んで花束を作ったり、葉っぱでひとり、飽かずままごと遊びしたりしていた。漂う枯れ葉の香りは甘く、陽が最後の名残のように輝いて穏やかな光の粒子がそこら中まき散らされていた。祝福された空間だ。そして遠くから靴音が聞こえてきて、「ご飯だよー」と母や、姉の声。そんな、幸せなときが眩暈のように甦る作品。2017/11/05
ホレイシア
5
最初に接したロシアものかも。
makko
2
子どもの頃、岩崎書店版を読んでいつかまた読みたいと思っていました。岩波少年少女文学全集版が近くの図書館にあり、また出会うことができて感激です。舞台は第二次世界大戦下のソ連で、主人公のワーリャは家族をドイツ軍の空襲で亡くして避難民として通りかかった農村で引き取られた…という設定を大人になった今読むと背景が理解でき尚更興味深い。解説に書かれた著者ヴォロンコーワの生い立ちや、訳者の高杉一郎さんがシベリアの俘虜収容所で初めてこの本に出会ったという説明も意外でした。改めて読んでも生き生きとした素晴らしい作品でした!2021/04/11




