出版社内容情報
イワナを釣りに来て山奥へ迷いこんだ三平は山ン中にぽっと明るいまどを見つけた……。力を合わせて猫ばばを退治する痛快な絵本。 小学生低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
64
図書館本:魚釣り名人の少年が、山の中で道に迷い、日が暮れる中、やっとの事でたどり着いたのは一軒のあばら家。一晩泊めて貰うことにしたのだが、その家は猫ばばと、攫われてきて子分にされた猫達が暮らす家だった・・・深夜、以前飼っていた猫に危険を知らされ、共に逃げ出す三平を、猫ばば達が追いかける。絶体絶命の危機。恐怖で縛り付けられた子分たちに、檄を飛ばした三平の運命は・・・?オーソドックスな展開の話を、迫力の絵柄が盛り上げている作品。猫ばばのおぞましさに対する、子猫たちの愛らしさも見所。文章の語り口調も味がある。2014/01/27
Willie the Wildcat
46
勇気。皆の力が道を開く。”きっかけ”なんだろうなぁ。三平の一言。湧き出て、気づいたときには動いている!飼い猫の恩返しでもあるんだなぁ。以前読んだ時の記憶が消えている・・・。(汗)絵は、重厚な版画。猫の表情の変化が見どころ。最後の穏やかさと優しさに溢れた眼がやはりほっとさせてくれる。2014/05/25
ぶんこ
44
表紙絵で想像できそうなのに、怖いお話でした。釣り好きの三平君が山道に迷い、猫ばばの家を見つけて助けを求める。そこにはたくさんの猫たち。白猫は三平君の家猫に似ています。その白猫が三平君を助け、三平君が他の猫たちも連れて逃げ出します。絵の迫力がすごくて、繊細な子だったら暫くは夢にでそうです。2025/04/28
パフちゃん@かのん変更
42
斎藤隆介作、滝平二郎絵の名作。山奥にやまんばがいると言うような展開で、いるのは猫ばば。この猫ばば、捨て猫や迷い猫を攫ってきては子分にしている。以前飼っていた白猫ノニャンコに救われ、一緒に逃げようとするが、ねこたちが追ってくる。が、みんなで協力して猫ばばをやっつける。ハラハラドキドキの展開で読み聞かせにも向いていると思います。2013/10/20
鷺@みんさー
37
斎藤隆介の創作切り絵えほんは、『花さき山』などでお馴染みだけど、今回はユーモラスでとにかく猫、猫、猫だった。猫好きにおすすめ🤗2019/11/10