内容説明
小学校の低学年は、読書の習慣を身につけるのにぴったりの時期。まずは、子どもといっしょに、本を楽しむことからはじめてみましょう。本書では、おなじみのロングセラーから、とっておきの掘り出しものまで、一〇八冊+αの本を、宮川流の愉快なブックトークで紹介しています。どの本も、ページをめくることの喜びを教えてくれる素敵な本ばかり。ゆたかに広がる本の世界へ、親子で冒険してみませんか。あまんきみこさん、福本友美子さんとの対談を収録。
目次
はる―春、新しい気持ち
はる―「成長」のまがり角
なつ―声の力
なつ―夏のあいさつ
なつ―「はらっぱ」の歴史
あき―豆のいのち
あき―俳句は、どうでしょう?
あき―子ども時代の光と影
ふゆ―「家族」のよろこび
ふゆ―幸福の約束
ふゆ―「よい子」からの抜け道
はる―目をさませ、子どもたち
それぞれの人生で本の世界を味わおう
著者等紹介
宮川健郎[ミヤカワタケオ]
明星大学人文学部教授。1955年東京都生まれ。立教大学文学部日本文学科卒。同大学大学院前期課程修了。日本児童文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はなびや
4
2007年発行。大人になってから子どものために読んだ本には、なにかしらその本にまつわる記憶が残っているなと思った。紹介されている本の中に、この本は今絶版で手に入らないかもしらない、ああこの本は子どもたちにぜひ読んでほしいと思った。物語だけでなく、詩や俳句なども紹介されている。あまんきみこさんや福本友美子さんたの対談もある。2022/08/01
バジルの葉っぱ
2
読み聞かせで六年生に読む本を図書館でさがしていて(高学年向けはいつも迷います)、何か参考になるものはないかな・・・と思い本書を手にとりました。筆者の宮川さんが「日本児童文学のおもしろさに出会える本」ベスト5に「風の又三郎」、「木かげの家の小人たち」、「空へつづく神話」(富安陽子)、「花のズッコケ児童会長」(那須正幹)にならんで、天沢退二郎の「光車よ、まわれ!」があげていて「おっ」と思いました(ここに加えるということはこの作品にかなり思い入れがあるのだろう、となんとなく感じました)。2011/04/22