出版社内容情報
一匹のねこが探しています。なにを探しているかというと、しずかでひとりになれる場所。ファンタジックな一夜のストーリー。
一匹のねこが街をさまよい探しているのは…
一匹のねこが探しています。なにを探しているかというと、しずかでひとりになれる場所。街をさまようねこのファンタジックな一夜のストーリー。秋の夜長に読みたい一冊です。
【著者紹介】
【竹下文子・作】 1957年福岡県に生まれる。東京学芸大学卒業。「黒ねこサンゴロウ」シリーズで路傍の石幼少年文学賞を受賞。おもな作品に「おてつだいねこ」シリーズ、『ドルフィン・エクスプレス』『三日月ジョリー』『流れ星レース』など。絵本の翻訳作品も多数ある。
内容説明
つきがいちばんちかづくよるに、いっぴきのねこがさがしています。みみのアンテナぴんとたてて、ひげのアンテナぴぴんとはって。さがしているんだいいところ。だれにもじゃまされないところ。
著者等紹介
竹下文子[タケシタフミコ]
1957年、福岡県に生まれる。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で路傍の石幼少年文学賞を受賞
植田真[ウエダマコト]
1973年、静岡県に生まれる。第15回ザ・チョイス年度賞大賞受賞。『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(あかね書房)で第14回日本絵本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
136
ある夜。一匹の猫は探していた。自分の居場所はあそこでもない、ここでもない。ひとり静かになれる場所、それって誰にでも必要で大切な場所だよね。やわらかいタッチと物静かなトーンで統一した夜の街を眺めていると、ページをめくりながら心が落ち着いてくるのがわかった。ただ、どうしても腑に落ちない点があるというか、居場所探しのはずが後半でまったく別の目的にすり替わってたのが不思議で。猫のあたたかく優しい気持ちは共感できるし、読後感も決して悪くはないのだけど、月で誤魔化された感は否めない。そっかこれは月の魔法なのかもだね。2014/08/24
ふう
84
「おつきさま おつきさま きっといいこと ありますように みんなに すこしずつ ありますように」これは、わたしの願い。月を見上げるたくさんの人の願いです。静かな夜の静かな場所。静かな光を届けてくれる月を見ると、自然にやさしい気持ちになります。美しい月の夜、地球はそんなやさしさで包まれているでしょうね。やわらかな色やタッチで、月の光も街並みあたたかい絵本ですが、個人的な好みでいうと、猫に服はいらないかな。2022/06/20
ぶんこ
60
誰にも邪魔されない場所を求めて探し歩く猫。あわあわとした絵が幻想的で素敵。この猫ちゃん、やっと落ち着いてお月様へ願い事をするのですが、それが何とも健気。「いいことが、みんなに少しづつありますように。」「今夜世界中で同じ月を見ているたくさんの猫からのお願いです」と、自分のことだけではなく、みんなに、そしてたくさんのお仲間も同じ気持ちですよって、竹下さん、すてきです。2022/09/07
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
56
読み友様からのご紹介本です📚月は世界中の猫たちが見ている🌕時々辛くなると夜空を見上げて「この同じ月を世界中の人々が見て、世界は繋がっている」という思いは猫も同じ。2022/06/17
小夜風
33
【図書館】植田真さんの絵が見たくて借りました。私の大好きな言葉に「same moon」があります。どんなに離れていても、同じ月を見ているんだよ。このねこはどうしてもひとりで月を見たかったのかな~。誰かと一緒でも良かったのでは?と思いました。2014/11/03