内容説明
「ぼくはマイアサウラの子、ぼくの母さんをしりませんか?」ちいさな恐竜ぼうやの冒険ものがたり。まつおかたつひで初の切り絵えほん。
著者等紹介
まつおかたつひで[マツオカタツヒデ]
本名・松岡達英。1944年、新潟県長岡市に生まれ。2000年、生まれ故郷に近い新潟県川口町にアトリエGreen Worksを構え1年の大半を過ごす。国内、国外を旅した豊富な経験を生かした数多くの絵本を創り出している。『すばらしい世界の自然』(全5冊、大日本図書)で厚生省児童福祉文化賞、『アマゾンのネプチューンカブト』(偕成社)で絵本にっぽん賞、『ジャングル』(岩崎書店)で日本科学読物賞、厚生省児童福祉文化賞を受賞。『震度7-新潟県中越地震を忘れない』(ポプラ社)で産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いろ
14
恐竜&松岡達英さん作&切り絵絵本という3点に惹かれて借りる。おじさんが作る切り絵の恐竜世界,そこに投入された,やっぱり切り絵で作られた子供恐竜が,お母さんを探すお話。先にお父さんに読んでもらっていた5歳男児が,お母さん読み聞かせ中に「お母さん恐竜は…」と結末を自慢げに教えてくれる。恐竜もいいけど,虫・トカゲ・蛙等がうごめき草木茂る背景も好きv 時々涙目の子供恐竜が可愛い。火山も水面も天気も全部,シンプルだけどカラフルで繊細に切られた絵が素敵☆ お話よりも絵に惹かれた1冊。裏表紙がお茶目w2013/12/17
ラグエル
14
母親を作ることなど忘れて天敵、それも可動域の広いかなり動きやすいやつを作って、なんとひどい造物主だ。まあ、造物主とは、そういう物か。2013/06/08
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
切り紙の世界でお母さんを探すマイアサウラのおはなし。探検しながらついにお母さんに会える!という時に、チョキチョキおじさんがお母さん作るの忘れてた!2018/10/17
こゆ
11
小1。休館前に予約していた絵本。我が家は親子で松岡達英さんの絵本が大好きで、こちらは別の絵本に紹介されていた息子のリクエスト本。松岡さんといえば、精細な生き物の描写が魅力だけど、本書は少しテイストが違って、切り絵が得意なチョキチョキおじさんが作った恐竜の切り絵が恐竜の世界で動くという、メタ要素が入ったお話。主役の恐竜はティラノかと思ったのだけどマイアサウラだった。面白かったけど、最近長いものを好む息子には少し物足りなかったようで、もう一冊アンコール。2020/06/11
遠い日
11
すばらしい切り絵。チョキチョキおじさんの手によって、恐竜の世界が立ち現れる。おじさんに作られ、この世界に置かれた小さなマイアサウラの恐竜が、おかあさんを探す冒険に乗り出していく。行く手を阻む危険や情景の変化に目を見張る。松岡さんらしい、生きものの生死も扱われて、ぴりりとした味わいも。切り絵劇を見ているようなイメージで楽しんだ。2014/07/16