現代ミステリー短編集
西瓜流し

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784265067725
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8390

内容説明

お盆のあと、川に西瓜を流して供養するというある地方に、首のない死体が。はたして、あの西瓜とは…「西瓜流し」の表題作や、同級会で四十年ぶりに会った旧友が大金をポンとかしてくれるというが、その真意のうらには、恐るべきことが…「茜色の色」のほか5短編を収録。

著者等紹介

阿刀田高[アトウダタカシ]
1935年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒。1978年、『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。1979年、『来訪者』で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞、1995年、『新トロイア物語』で吉川英治文学賞を受賞

古村耀子[コムラヨウコ]
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。広告制作会社でグラフィックデザイナーとして勤め、のちにイラストレーターとしてフリーに。2000年に初個展を行い、以降グループ展などに参加。オリジナルバック(me bag)の制作を始め、布を使ったイラストレーションも作成。2003年TIS(東京イラストレーターズソサエティー)公募にて入賞。2006年姉妹展「2人で映画館」を開催。装画や雑誌などの仕事を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

グラスホッパー

10
阿刀田高の子ども向け短編集。読書の楽しみが堪能できる一冊だ。「西瓜流し」は、大傑作です。2022/12/07

あんみつ

10
児童書棚にあったので読みやすいだろうと借りてみたのですが、思っていたより怖かったです。特に「干魚と漏電」の結末は全く予想していなかったもので、最後の最後で「それってもしかして・・・もしかして・・・ひえー!」てなりました。しばらく背筋が寒かったです。巻末には児童向けに作者の紹介や、「短編小説を楽しもう」という項目があったりして、おもしろく読みました。阿刀田さんは国立国会図書館の司書をされてたんですね。作家になったいきさつなども書かれていました。子供が読書に親しむ良いきっかけになる本だと思います。 2014/01/30

竜王五代の人

3
半分ほどは既読、だから表題作のダークな内容も知っていて、これ子供向けとして出版するの? と思って実物を見てみたら、ほかのラインナップもいつもの背筋が冷たくなるものが漂う阿刀田節であった(さすがに男女の色ものはなかったが)。イラスト(古村耀子)は黒目の白くて無表情な、何を描いたものかは分かるけど、人物が何考えているか分からないもので作品の雰囲気には合っている。収録された中では「柳の下のジンクス」「冥い道」の不思議でちとブラックなユーモアものがよかった。2022/02/20

takahashi

3
阿刀田高か・・・なつかしいなあと思って読んでみました。『干魚と漏電』はやっぱりコワい。でもこれ、児童書の棚に入ってたんですよねえ。別に子供向けアンソロジーじゃないぞ。2008/07/23

りうかん

2
児童書のコーナーのミステリコーナー侮りがたし。 ただし内容は全く児童向けではない(笑)ホラーとも言い難いが、ちょっとぞっとする話が多かった。2019/03/07

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