出版社内容情報
ねこのテールは海の特急貨物便ドルフィン・エクスプレスの配達員。配達中に知り合ったルキの盗んだ財布の持ち主をさぐるうち、黒丸商会をめぐるトラブルに巻き込まれていく。2002年に刊行した「ドルフィン・エクスプレス」の続編。生意気だけど、生命力あふれる主人公のテールが、新しい謎、事件にまきこまれていく冒険物語。スピード感あふれるストーリー!「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)の姉妹編。 小学生高学年から
内容説明
テールは海の特急貨物便“ドルフィン・エクスプレス”の配達員。ある日、配達とちゅうにであったルキは、さいふをぬすんで、おわれているところだった。さいふの持ち主をさぐるうち、テールは黒丸商会をめぐるトラブルにまきこまれていく…。
著者等紹介
竹下文子[タケシタフミコ]
1957年福岡県生まれ。東京学芸大学卒業
鈴木まもる[スズキマモル]
1952年東京都生まれ。東京芸術大学中退
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
61
図書館本:ドルフィン・エクスプレスシリーズ第2弾。海上運送会社ドルフィン・エクスプレスの有能な配達員テール。特別注文を受けた先で、お茶目な老婆の小火騒ぎに遭遇し、再び依頼を受けてみれば、今後は子供のスリ騒動に巻き込まれる・・・面倒だと思いつつも、ついつい子供の面倒を見てしまうテールは、立派な?主人公気質。子供がスッた財布の中の割符を元に、今後、話が大きく展開するのか?海賊船事件の真相は?隣人のギャンブラーの正体は?伏線と思しき謎を残しつつ、テールの苦労人気質が浮き彫りになった作品だった。2013/12/23
ひめか*
22
ラストの言葉が好きだ(要約→遠くにあって輝くもの。それは他人が見つけて拾って届けてくれるようなものじゃない。上を向いて、自分の手を精一杯伸ばしてつかむんだ。探して探しながら見つかっても見つからなくても、俺はどんどん行くよ。行き当たりばったりやその場の思いつきやくだらない失敗を繰り返して)。配達先のおばあさんや乗り込んできたルキを拒めないところ、テールの優しさが見える。ルキの兄が亡くなってることをどう伝えるか。給料良いうち来ない?と薦められる。孤児やギャンブラーの問題。大人社会が描かれていて考えさせられる。2020/02/21
クサナギ 「読んでる本」=「バイブル本」
8
他の児童書と、毛色が違うんだよなあ……。かっこいいけど、ちょっと危うさもあるテール君が、おばちゃん心配だよう……(>_<)登場人物一人一人に、それぞれの人生があるんだなあ。ギャンブラーさんが気になりながら次のお話へ。2017/01/15
七月せら
8
大人の世界は綺麗なことばかりではなくて、道に迷ったり見失ったりして、それでも夢を探して自分で手を伸ばす。「ほんものがなけりゃ、じぶんでつくってやるさ、っておもえれば、そいつは上にいける。」そう言えるテールがとても格好いい。2016/05/26
lovemys
2
これはもはや、児童書ではないような……(汗)弟くん(小4)のために借りてきたけど、これは理解できないかもしれないなぁ〜。もう少し成長してから読んでもいいかな? サンゴロウの世界感が好きで読んでみたけど、サンゴロウとは違った、働く男の苦労を感じる。生きていくのは大変だよな……って思っちゃうから、これは児童書じゃないかもな(笑)2020/09/08